欧州債:独2年債は続落-ECBの銀行融資減少で利上げ観測が台頭

欧州債市場では、ドイツ2年債 相場が続落。欧州中央銀行(ECB)が発表した今後の市中銀行への 融資額が一部アナリストの予想を下回ったことから、利上げ観測が台 頭した。

独2年債利回りは約1週間ぶり高水準となった。ECBが3カ月 物資金1040億ユーロを貸し付けると発表したことを受け、欧州銀行 間取引金利(EURIBOR)の先物相場は下落した。一方、2250 億ユーロ相当の長期融資は満期を迎える。

ポルトガル国債相場は上昇。同国では2011年度予算合意に向け た取り組みが進んでいる。

ラボバンク・グループ(ユトレヒト)のシニアマーケットエコノ ミスト、エルビン・デグロート氏は、「流動性供給予定額は予想を下 回った」と指摘し、「利上げ時期が市場で当初見込まれていたよりも 近いとの観測が広がった。これが短期金利を押し上げ、資本市場に影 響を及ぼした」と語った。

ロンドン時間午後3時40分現在、ドイツ2年債利回りは前日比 5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.78%。同国 債(表面利率0.75%、2012年9月償還)価格は0.096ポイント下 げ99.94。一方、独10年債利回りは2bp低下し2.23%。

この日のEURIBOR先物2011年12月限は5bp上昇し

1.37%。政策金利が引き上げられるとの見方が強まった。

ポルトガル10年債利回りは6bp低下の6.54%。同年限のド イツ国債に対するスプレッド(利回り格差)は6bp縮小し421bp となった。