豪州は利上げ再開が必要も、成長に伴うインフレの抑制で-IMF報告

オーストラリアで鉱山投資ブー ムによる経済成長の押し上げが続いた場合、豪準備銀行(RBA)は 利上げを再開する必要がある。国際通貨基金(IMF)がこうした認 識を示した。

IMFは29日公表の年次報告書で、「景気回復が予想通りに進 んだ場合、鉱山ブームに伴うインフレ圧力を抑えるため、金融政策を 一段と引き締める必要がある」と指摘した。

報告書では、「追加引き締めの度合いを決定する上で、RBAは 2つの重要な要素を考慮する必要がある」と指摘。まず、「家計の債 務が高水準であることを考えると、内需はこれまでよりも政策金利に 敏感に反応する可能性が高い」と言及。

第2に、RBAによる消費者物価の上昇ペース予想が目標レンジ である2-3%の上限付近で維持されていることを踏まえ、政策当局 は「インフレ期待があまりに高い水準にとどまるのを防ぐ」必要があ ると続けた。

豪ドル

オーストラリア・ドルについては、同国の柔軟な為替レートによ り、世界的な金融危機の間も豪州経済への影響波及が和らげられたと 指摘。「中期的に見ると、豪ドルのレートはやや過大評価されている というのがわれわれの見方だ」と説明した。

その上で、「この過大評価は一時的なものにとどまる可能性が高 く、米国など先進国で金利が最終的に正常化すれば、過大評価も解消 に向かう」と付け加えた。

2010年と11年の国内総生産(GDP)については、鉱山投資 と商品輸出が寄与し、3-3.5%増になると予想。インフレ率につい ては、向こう3年間3%との見通しを示した。

あわせて読みたい: