前原外相:世界が中国の本質を垣間見た-インタビュー(Update1)

(前原外相の発言を追加します)

【記者:坂巻幸子、広川高史】

9月29日(ブルームバーグ)前原誠司外相は29日午後、沖縄県・ 尖閣諸島沖での海上保安庁巡視船と中国漁船の接触事件をめぐる一連 の中国の姿勢は「遺憾」だとの考えを示した。その上で、今回の対応 で日本のみならず世界中の人々が中国の本質を垣間見たとの認識を示 した。ブルームバーグ・ニュースなど報道各社のインタビューで語っ た。

前原氏は、海上保安庁による船長逮捕に中国政府が強硬な姿勢を 示したことについて「中国の対応が極めてエスカレートしていったこ とは遺憾だった。日本の国民のみならず、世界の人々が中国の本質の 一面を垣間見たのではないかとわたしは思っている」とけん制した。 中国の「本質」の具体的説明を求めた質問に対しては「わたしの口か ら言うのは差し控える」と述べた。

日中の緊張関係が続くことに関して同氏は「お互いが経済大国で あって、ここがいがみ合って経済活動や交流がしぼめば世界全体の経 済にマイナスを及ぼすだけでなく、お互いの国にとってマイナスだと いう認識」を持つことが必要と指摘。「戦略的互恵関係、『ウィン・ウ ィン』の関係を築いていくための冷静な努力をしっかりやっていくこ とが大事なことだ」と強調した。

レアアースの対日輸出停止問題については「いろんな情報がある し、もう少し時間をおいて全体の流れを慎重に見極めたい」と述べた。 中国国当局により拘束された建設会社フジタの社員については、日本 政府の職員が近く面会することを明らかにした。

フジタ

前原氏は、フジタ社員の拘束問題の解決が一番大事であり、日中 関係改善のための「ファーストステップだ」と指摘。ただ、解決への 見通しについては「さまざまな状況を慎重に見極める必要がある。楽 観論にも悲観論にも立っていない」と述べた。

フジタ社員の拘束問題に関連しては、仙谷由人官房長官も29日午 後の記者会見で、「二度目の領事面会が日本時間の午後4時から行われ るという情報は外交ルートで入ってきている。それが終わればもう少 し詳しいことが分かるかもしれない」との見通しを示した。

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