94歳の現役投資家:「株は保有し続けるべし」の戦略で利益2億円

「株は保有し続けるべし」と投資 家のエドワード・ゼイジャック氏は言う。彼は分かっているはずだ。94 歳で投資歴は72年。これまでの利益は約250万ドル(約2億1000万 円)に上るというのだから。

ゼイジャック氏は「わたしは現役の寛大な投資家だ。必要なら株式 を5年や10年は喜んで保有し続ける」と語る。

米ネバダ州ヘンダーソンで娘とともに暮らすゼイジャック氏が初め て購入したのはペトロリアム・アンド・リソーシズの株式。イリノイ大 学の学生だった1937年のことだ。妻とRV(レジャー型多目的車)で 米国内を旅するため、コンピューターシステムをインストールする仕事 を退職した後、68年からはフルタイムの投資家になった。

金融危機以降、多くの投資家が株式投資を避け現金を手元で保有す るなか、ゼイジャック氏は株式投資に踏みとどまっている。

業界団体インベストメント・カンパニー・インスティチュート(ワ シントン)によると、2008年末以降、6000億ドル以上が債券ファンドへ と流入した。ブルームバーグとバンク・オブ・アメリカ(BOA)が集 計したデータによると、8月31日時点でS&P500種株価指数の構成銘 柄のうち68銘柄の配当性向が社債の平均利回りである3.8%を上回って いた。この銘柄数は少なくとも15年で最も多い。

「足のしびれ」があるほかは健康状態も良好というゼイジャック氏 によると、個人投資家でも市場で利益を上げることができる。企業調査 は公立図書館でスタンダード・アンド・プアーズのガイドブックを使っ たり、最近では自宅のコンピューターで行ったりする。証券会社への注 文にはフリーダイヤルを利用する。9月時点でポートフォリオの総額は 41万2000ドル。債券ファンド約8本と、米ダウ・ケミカルやインタ ーナショナル・ペーパー、マイクロソフトなど株式50銘柄に投資して いる。

「EZ投資法」

ゼイジャック氏は自身のイニシャルを取って名付けた「EZ投資 法」を利用してこれまでに250万ドルの利益を上げたという。6段階 ある投資戦略はこうだ。

まず「フラフープのような」将来性のある製品を製造している企業 を探す。信用格付けがAかBの企業の株式を購入する。少なくとも株式 の25%をファンドや機関投資家が保有している企業を選ぶ。なぜなら、 賢明なアナリストたちがその株式を推奨していることを意味するから だ。株式の過去2年間の終値の高値と安値に注目する。現行の株価がピ ークに近いなら買ってはいけない。

ゼイジャック氏は「勝ち目のない賭けは一切しない。だからスロッ トマシーンには1セントたりとも入れない。思惑買いもしない。プット やコール、先物といったしゃれたものも買わない」と語る。

株価収益率(PER)は16倍未満、配当利回りは2%以上でなけ ればならない。ゼイジャック氏は配当を支払う企業の株式のみに投資す る。少なくとも10年は連続して配当を支払っている企業を選好する。

「エンロンやマドフ事件など犯罪もたくさん発生している。企業が 配当を支払っていなければ、利益を上げているのかどうか分からない」 と述べた。