米ジャンク債のスプレッド縮小へ、デフォルト率低下で-フランクリン

【記者:Katrina Nicholas】

9月29日(ブルームバーグ):米国の高利回り・高リスク(ジャ ンク)債は米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が最大100 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小し、価格が上昇す る可能性があると、フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ は予想している。社債のデフォルト(債務不履行)率低下が背景とい う。

フランクリン・テンプルトン・フィクスト・インカム・グループ の社債および高利回り債担当ディレクター、エリック・タカハ氏は電 話インタビューで、「デフォルト率は大幅に低下したが、依然として スプレッドは650-750bp程度だ」と指摘し、過去25年間のスプ レッドが平均600bpであることを考えると「価格が若干上昇」する 公算が大きいと述べた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 高利回り債の平均価格は16日、2007年6月以来初めて額面1ドル 当たり100セントを超えた。08年12月には同55セントまで低下し ていた。ジャンク債発行は今年に入って1910億ドル(約16兆円) と、09年全体の1630億ドルをすでに上回っていることが、ブルー ムバーグのデータで明らかになっている。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日 付リポートで、米連邦準備制度理事会(FRB)の刺激策が景気を下 支えする中で、デフォルトのリスクが高い米企業数は2年ぶりの低水 準となったと指摘した。ジャンク債は、格付けがムーディーズで「B a1」、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)では「BB+」 以下の債券。

タカハ氏は、ジャンク債の価格はこの1年半と同じペースでは上 昇しない見通しだが、「8%の表面利率と若干の価格上昇を確保でき れば、他の大半の資産クラスと比べて悪いリターンではない」と説明 した。