次回日銀会合で追加緩和の可能性、短観受け-JPモルガン証の菅野氏

JPモルガン証券の菅野雅明チー フエコノミストは、29日、日本銀行が発表した企業短期経済観測調査 (短観、9月調査)を受けて、以下のようにコメントした。

日本経済の見通しについて:

「大企業・製造業の業況判断(DI)は市場予想に比べ若干良か った。非製造業も予想より良かった。景気回復のすそ野は製造業だけ でなく非製造業にも広がっている。先行きDIは規模・業種を問わず 大幅に悪化している。エコカー減税、補助金、猛暑などの反動や円高 で先行きを慎重に見ている企業が多い」

「年度下期の事業計画は大きな変更はされておらず、6月短観か ら横ばいに置いている。下期の想定為替レートも1ドル=89円44銭 と小幅な円高方向への修正にとどまっている。しかし先行きDIの数 字を重視すべきで、下期は事業悪化が見込まれる。12月短観で売上・ 経常利益は下方修正される可能性が高い。ただ、生産設備・雇用DI の改善を見ると、景気回復の基調はそれなりに強く、10-12月期に反 動を迎えるものの、海外が特段悪化しない限り、一時的な落ち込みに とどまるだろう」

日本銀行の金融政策への影響について:

「企業が先行き慎重に見ている結果を受けて、来週10月4、5日 の日銀金融政策決定会合で、何らかの追加緩和措置が発表される可能 性が高まっている。緩和措置を取りやすくする理由づけに今回の短観 が使われるだろう」

「足元の景気鈍化に対し各国とも政策を取ることを前提にすれば 流動性が供給され、市場環境は改善するだろう」

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