想定レートが円安水準、収益見通しの下方修正も-CS証・小笠原氏

クレディ・スイス証券経済調査部 の小笠原悟エコノミストは、日本銀行がこの日発表した企業短期経済観 測調査(短観)や今後の金融政策、為替相場について以下のようにコメ ントした。

短観が示す景況感:

「先行きの見通しが予想以上に悪化しており、設備投資計画の慎 重スタンスが続いている。回復のモメンタムは年後半にかけて失速する 可能性が高い」。

2010年度の想定為替レート:

「通期1ドル=89.66円とされ、6月の90.18円から小幅な修正 で驚きだ。為替予約が進んだ可能性もあるが、事業計画を変更したくな いために円安水準を維持したとすれば、12月や来年3月にかけて収益 見通しが大きく下方修正されるリスクがある」。

日銀の金融政策:

「大企業のセンチメントが6月より悪化する見通しになり、日銀 が一段の緩和を検討する可能性は高まった。米国で11月の追加緩和の 思惑が強まれば、じりじりとドル安・円高が進むため、日銀もそれを抑 える追加的な資金供給を考えざるを得ないだろう」

ドル・円相場の見通し:

「しばらくは短観の内容をダイジェストする展開だ。もっとも、 1ドル=82円台に近付くと介入警戒感が強まるため、83円台-85円 台での推移を予想する」