英BP:安全性重視で大胆な探鉱戦略後退の恐れ-新CEO就任へ

英BPの最高経営責任者(CEO) に今週就任するロバート・ダドリー氏は、投資家に対し、エネルギー 業界で最も効率的とされる同社の探鉱事業に悪影響を与えずに安全性 を向上させることが可能だと訴える見通しだ。

ブルームバーグが集計したデータによると、BPの過去5年間の 原油・ガスの探鉱・開発コストは平均1バレル当たり7.70ドルと、同 業他社と比較して最も低い。JPモルガン・カザノブの調査によると、 BPの埋蔵量の置き換えは、米エクソンモービルや英蘭系ロイヤル・ ダッチ・シェル、米シェブロンと比較して、買収より探鉱を通じたも のの方が多かった。

ダドリー氏(55)の前任のCEO2人は事故をきっかけに退任に 追い込まれており、同氏はこれらの事故によって傷ついたBPの評判 を修復しなければならない。トニー・ヘイワード氏はCEO就任時、 安全確保に「レーザー並みの指向性で集中する」と誓ったが、メキシ コ湾で油井爆発事故が発生。これを受け、BPの時価総額の38%が消 え失せた。ジョン・ブラウン元CEOはテキサス州の製油所で発生し た爆発事故とアラスカ州でのパイプラインの原油漏れを受けて辞任し た。

バークレイズ・キャピタル(ロンドン)の石油関連株アナリスト、 ルーシー・ハスキンズ氏は、「これによってこれまでとは違うBPが 生まれるだろう」と指摘。「ただ、歴史的にBPが保持していた大胆 な姿勢が失われるリスクがある」との見方を示した。

JPモルガンの23日のリポートによると、原油探鉱を含むBPの 上流部門の事業は、生産、探鉱、資本の効率的な利用、利ざやなどの 項目を基にランク付けすると、2009年までの10年間、石油・ガス企 業12社のうち5位に位置した。株式のパフォーマンスは最下位だった。

アナリストらは、BPがメキシコ湾の原油流出事故から立ち直る 余地があるとみている。ブルームバーグが集計したデータによると、 BPに対する投資判断は28人が「買い」、「ホールド」は12人、「売 り」は2人となっている。目標株価の平均は532ペンスで、ロンドン 市場の28日終値である405.15ペンスを31%上回る水準。投資判断を 「買い」としたアナリストの割合はエクソンモービルが43%、シェ ルは68%だった。

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