アトランタ連銀総裁:追加緩和の必要性は明白でない

アトランタ連銀のロックハート 総 裁は、政策当局者が米国債の新たな購入に踏み切るかどうか合意 に達しておらず、追加緩和の必要性は明白ではないとの認識を明ら かにし た。

ロックハート総裁は28日、テネシー州で講演した後に記者団に 対 し「個人的には、追加緩和が必要だというのが既定の結論だとは 思えない」と述べ、「問題が正確に何なのか確信が持てないため、わ たしはまだ追加緩和に関して特定の行動を約束していない」と説明 した。

政策当局者は21日の連邦公開市場委員会(FOMC)後に、低 過ぎるインフレ率や景気のもたつきは異例の追加緩和策を正当化す る可能性があるとの見解を示した。ロックハート総裁は28日の講演 で、21日のFOMCの決定について、「今後数週間中に、政策当局 者は経済状況を上向かせるためにできる措置がないか、あるとすれ ばどんな行動を取るべきかという問題に直面せざるを得なくなる」 と指摘。「半年から1年後も米経済が現状のような低水準にとどまり」 失業率が9.5%以上ならば、「行動を取ることにわたしは満足するだ ろう」と語った。

同総裁はまた、4-6月(第2四半期)の実質国内総生産(G DP) が前期比年率1.6%増となった米成長率について、「活気が ない」と述べ、7-9月(第3四半期)も引き続き「弱い」と指摘。 景気減速は一時的だろうが、米国が雇用で大きく前進するには月間 ベースで少なくとも15万人の新規雇用を創出する必要が出てくる だろうと述べた。

同総裁は「要約すると、景気回復に複数の足かせがあるため、 米経済は活気のない成長を見せているという構図だ」と分析。経済 見通しや財政政策の方向性に確信を持てない企業が採用に後ろ向き で支出に慎重な姿勢を取り続けているため、景気減速や低過ぎるイ ンフレ率につながっていると説明した。

同総裁はまた、「健全なインフレ率」は1.5-2%だとし、「低 インフレは非常に注意深い監視」が必要であり「1%前後やそれ以 下の水準では神経質になる」と続けた。

さらに、「米経済の問題に関する診断と適切な処方せん」に関す る当局者の議論は「今後数週間で激しくなるだろう」と述べ、「今後 の重要な決定に向けて一連の問題に取り組んでいく」姿勢を明らか にした。

同総裁は今年、FOMCの政策決定で投票権を持たない。