JPモルガン:アジア富裕層の運用資産、向こう5年で3倍増目指す

米銀JPモルガン・チェースは、 成長著しいアジアでプライベートバンキング(PB)部門の運用資産 を向こう5年間で現在の3倍に増やす計画だ。

同社の国際PB部門の最高経営責任者(CEO)、ダグラス・ワー ス氏はインタビューで、今年と来年にアジア地域で40%の増員を行う 考えを明らかにした。富裕層の顧客資産を管理運用する同部門は現在、 アジアで約400人の陣容を擁する。

ワース氏によると、同社は米国以外のビジネスの20%をアジアか ら生み出しているが、この割合を約50%に拡大することを目指す。同 氏は2月に勤務地をニューヨークから香港に移した。

スイスのUBSなど競合他社もアジア地域で事業拡大を進めてい る。キャップジェミニとバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリ ンチがまとめた6月のリポートによると、アジア富裕層の資産は昨年 31%増加した。

ワース氏は28日シンガポールで、「ニューヨークでビジネスチ ャンスについていかに興奮できるとしても、香港やシンガポール、北 京、ジャカルタに来れば興奮度は10倍になる」と述べた。

キャップジェミニとメリルリンチによると、アジア太平洋地域の 「ミリオネア」の数は昨年300万人に達し、初めて欧州と並んだ。資 産額は31%増えて9兆7000億ドルとなった。

JPモルガンのPB部門のサービスを投資可能な資産が1000万 ドルを超えるアジアの顧客にも拡大する方針だとワース氏は話す。従 来は約5000万ドルが目安だった。同部門の運用資産額は世界全体で 7000億ドルを上回る。