【テクニカル分析】ギリシャ長期金利、天井付けた可能性-12%前後で

バークレイズ・キャピタル証券の 高橋祥夫チーフ外債ストラテジストによると、ギリシャの長期金利は、 チャート分析に基づけば、ダブルトップ(二番天井)を形成し、天井 を付けた可能性がある。

ギリシャの長期金利は、財政危機の深刻化を受けて、5月7日に 直近最高水準の12.465%まで上昇した後、5月10日に6.302%まで低 下したものの、その後は再び上昇に転じ、9月7日に11.816%と12% に接近し、ダブルトップを形成した。ダブルトップは、チャート・パ ターンの一つで、トレンド反転のポイントになりやすい。

高橋氏は、ギリシャ長期金利がダブルトップを付けたことについ て、「ギリシャ国債は新規発行を行っておらず、欧州連合(EU)など からの支援によって資金繰りを行っている状況。公的支援下の債券市 場であり、これ以上の金利上昇には限界がある」と述べ、12%前後が 天井と見ている。

欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)は5月10日、財政危 機に陥っている欧州諸国支援のために、最大7500億ユーロ(約85兆 円)規模の包括的な金融支援策で合意した。また欧州中央銀行(EC B)も同日、公社債市場への介入を発表。ECBや独仏伊中銀は国債 買い入れを実施している。

しかし一方で、高橋氏は、「市場の関心は、アイルランド、ポルト ガルなどへの財政危機の波及に向かっており、ギリシャの長期金利が 低下する理由もない」とも語り、当面は現在の高水準で推移すると予 想している。28日のギリシャ長期金利終値は10.807%だった。

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