【個別銘柄】輸出、通信、エルピ、洋エンジ、中国関連、東電、芝浦

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

輸出関連株:日産自動車(7201)が前日比2.6%高の744円、富 士重工業(7270)が5.8%高の530円、ソニー(6758)が2%高の2645 円など。日本銀行が朝方発表した9月の企業短期経済観測調査(短観) は、大企業・製造業の業況判断がプラス8と前回のプラス1から改善、 事前予想のプラス7も若干上回った。先行き判断は悪化したが、追加 金融緩和への期待が誘発され、前日の海外市場の円高の動きがやや止 まったことも支援した。

情報・通信株:ソフトバンク(9984)が1.2%高の2728円、NT Tデータ(9613)が0.8%高の27万2400円など。日銀短観の大企業・ 業種別の現状判断DIでは、「通信」がプラス29と全28業種中、非鉄 金属、自動車に次ぎ3位。先行きDIはほぼ全業種が減速する中で、 プラス26と最も高水準を維持していた。ソフバンクは一時年初来高値。

エルピーダメモリ(6665):8.1%高の985円。世界最先端の回路 線幅30ナノ(ナノは10億分の1)メートル台前半のDRAMを12 月から量産する、と29日付の日本経済新聞朝刊が報道。会社側も、同 報道を事実として認めた。半導体は回路線幅が微細になるほど生産性 が上がるため、生産コストは従来比約3割下がる。

東洋エンジニアリング(6330):6.1%高の280円。同社と丸紅(8002) がモンゴル初の製油所の建設を受注する、と29日付の日経新聞朝刊が 報道。丸紅は同日、東洋エンジと共同で、モンゴルセキユ社が計画す るダルハン製油所建設に参画すると正式発表した。両社は同製油所の 建設、保守・運営管理を請け負う予定。受注額は6億ドル程度(約500 億円)で、将来的な収益寄与が期待された。

中小型工業用機械:ペガサスミシン製造(6262)が8.9%高の209 円で東証1部上昇率2位、工業用ミシン大手のJUKI(6440)が

4.1%高の152円、産業機器などを手掛けるアンリツ(6754)が6.8% 高の532 円など。英HSBCホールディングスとマークイット・エコ ノミクスが発表した9月のHSBC中国製造業購買担当者指数(PM I)が52.9と、8月の51.9から上昇。製造業活動の拡大を確認し、 製品需要の増加が見込まれた。

東京電力(9501):7.8%安の2105円と大幅続落。最大6000億円、 発行済み株式の2割前後の新株発行を行うと29日付の日経新聞朝刊 が報道。1株当たり価値の希薄化などを警戒する売りが広がった。会 社側は、「適切な資本政策を検討しているが、現時点で公表すべき事実 ない」との声明を発表。東電の公募増資は1981年が最後だった。

大手電力株:関西電力(9503)が3%安の2078円、中部電力(9502) が2.4%安の2115円などいずれもTOPIXの下落寄与度上位銘柄に 並んだ。東電の巨額増資報道をきっかけに、ほかの電力大手もエクイ ティ・ファイナンスを実施するとの懸念が浮上、連想売りが広がった。

ハニーズ(2792):11%安の1090円。一時17%安と2008年10月 以来の日中下落率を記録した。既存店の活性化策などが奏功、6-8 月(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比19倍の7億6000万円 となったが、通期計画(50億円)に対する進ちょく率が15%と低く、 業績下振れなどが警戒された。ドイツ証券では28日、投資判断を「買 い」から「ホールド」に下げた。

芝浦メカトロニクス(6590):3.8%安の282円。一時277円と9 月3日に付けた年初来安値の274円に迫った。円高・ウォン安傾向が 続き、韓国の競合メーカーに受注を奪われるケースが増えている。価 格競争激化で液晶用洗浄装置などの販売価格が想定以上に下落、11年 3月期の連結純利益予想を20億円から4億5000万円に78%減額した。

新生銀行(8303):6.9%高の62円。13年3月期を最終年度とす る中期経営計画を見直した、と28日に発表。最終年度の純利益目標を 当初計画比190億円上積みし、510億円とした。シティグループ証券 では120 億円と想定できる経費削減策は、ノンバンクを含むリストラ の進ちょくで達成可能と指摘、目標株価200円と投資判断「1H(買 い/高リスク)」を維持した。

住友商事(8053):1.4%高の1099円。中国にレアアース(希土類) 輸入を依存する現状を脱却するため、レアアースの新しい調達先を探 す動きが出始めた。29日付の日経新聞朝刊によると、住友商はカザフ スタンで国営原子力会社と合弁企業を設立、ウラン採掘後にレアアー スを回収する事業に着手し、12年には年3000トンを生産するという。

東急不動産(8815):1.2%高の349円。匿名組合出資するSPC (特定目的会社)がビルを売却することに伴い予想を上回る配当が発 生、11年3月期の連結営業利益は前回予想比72%増の620億円に膨ら む見込みとなったことが好感された。

メイテック(9744):2.2%高の1587円。一時1627円と6月29 日以来、約3カ月ぶりの高値水準を回復。主力の技術者派遣事業の稼 働率が期初計画を上回るペースで持ち直しており、4-9月(上期) の連結純利益予想を従来の10億円から15億円に5割引き上げた。前 年同期は12億円の赤字。業績上振れを評価した買いが優勢になった。

国際放映(9604):直近で取引のあった17日終値に比べ24%高の 99円。親会社の東宝(9602)は28日、子会社の国際放映株式の公開 買い付け(TOB)を実施すると発表。TOB価格が1株100円と設 定されたため、さや寄せを見込む買いが入った。TOB期間は29日か ら11月11日。

アサヒビール(2502):2.3%高の1677円。中国食品・流通最大手、 頂新グループの持株会社である頂新ホールディングの第三者割当増資 を引き受け、発行済株式ベースで頂新株式の約6.54%を取得すると28 日に正式発表。国内生産拠点の集約化とも合わせ、海外展開の加速化 が期待された。

東京応化工業(4186):2.1%高の1522円。4-9月(上期)の連 結営業損益が30億円前後の黒字になる見通し、と29日付の日経新聞 朝刊が報道。前年同期は7億円の赤字。半導体や液晶ディスプレーに 使うフォトレジスト(感光性樹脂)の出荷が伸び、従来予想の16億円 の黒字を上回る。

OSG(6136):0.7%高の845円。自動車やIT業界の生産回復、 在庫調整の進展に伴い精密工具需要が回復、10年11月通期の連結純 利益は38億円と前回予想の33億円から上振れる見込みとなった。前 期は38億円の赤字。

夢の街創造委員会(2484):6.6%高の3万4900円。主力サービス の「出前館」の米アップル社の高機能携帯端末「アイフォーン」用ア プリを12月から開始する、ときょう正午に発表。将来的な収益寄与な が見込まれ、午後の取引で一時14%高まで買い進まれた。

フェローテック(6890):3.2%高の943円。太陽電池部材の製造 事業を手掛けるコバレントマテリアル(東京都品川区)と共同で、中 国・杭州に太陽電池用の多結晶シリコンを溶融する際に使う「石英る つぼ」の新工場を建設する、と午前10時30分に発表。中国需要の取 り込みが期待された。

パイオニア(6773):3.4%高の302円。独立系調査会社TIWは 28日、投資判断を「中立」から「中立プラス」に1段階引き上げた。 カーエレクトロニクス事業の堅調さから上期営業利益は会社計画を達 成できると判断、11年3月通期の連結営業益予想を従来の140億円か ら160億円、12年3月期を180億円から200億円に増額した。

あさひ(3333):4.6%高の1252円と連騰。上期の業績悪化を受け て急落した後、中期的な成長性などを評価し、アナリストらから再評 価の動きが直近で相次いでいる。コスモ証券は28日に投資判断を従来 の「B(中立)」から「B+(中立プラス)」に格上げ、積極出店姿勢 のほか、健康志向による自転車需要の増加、中国市場での展開など中 期的な業績向上が見込まれる点を評価した。

オンワードホールディングス(8016):4.2%高の678円。みずほ 証券では28日、投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に、 目標株価を650円から680円に上げた。

ジパング・ホールディングス(2684):15%高の5300円。物販事 業部門の会社分割で売上高は従来比2割強減るが、海外の鉱山事業子 会社が想定を上回る金価格上昇の恩恵を受け、11年3月期の連結純利 益予想を2億5000万円と従来比58%増額修正すると前日発表した。