アトランタ連銀総裁:追加緩和めぐる議論が間もなく激化へ(Update2)

米アトランタ連銀のロックハート 総裁は、政策当局者の間で新たな資産購入を開始すべきかどうかをめ ぐる議論が間もなく激しくなるだろうと述べ、当局者は米景気回復支 援のために必要に応じて行動する意思を持っていると言明した。

28日のテネシー州での講演テキストによると、ロックハート総裁 は「今後数週間中に、金融政策当局者は経済状況を上向かせるために できる措置がないかどうか、あるとすればどんな行動を取るべきかと いう問題に直面せざるを得なくなる」と指摘。同総裁はこれに関する 自身の見解を示すのを控えた上で「この議論は今後数週間で激しくな る」との見方を示した。

同総裁は先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で必要に応じて 異例な金融緩和の第2弾に向かうことを決定したことに関連し、FR Bは「短期的な経済情勢に応じて行動する意思」を持っていると述べ た。

同総裁はまた、「直ちにデフレが起きるとは予想していない」とし ながらも、「今年半ばの景気減速と極めて低いインフレ率から、デフレ リスクを見過ごせないことが示唆されている」との認識を示した。

「活気のない」成長率

4-6月(第2四半期)の実質国内総生産(GDP)が前期比年 率1.6%増となった米成長率について、同総裁は「活気がない」とし たほか、7-9月(第3四半期)も引き続き「弱い」と指摘。景気減 速は一時的だろうとした上で、米国が失業対策で大きく前進するには 1月当たり少なくとも15万人の新規雇用を創出する必要が出てくる だろうと述べた。

同総裁は「要約すると、景気回復に複数の足かせがあるため、米 経済は活気のない成長を見せているという構図だ」と分析。経済見通 しや財政政策の方向性に確信を持てない企業が採用に後ろ向きで支出 に慎重な姿勢を取り続けているため、景気減速や低過ぎるインフレ率 につながっていると説明した。

総裁はさらに、「懸念されるのは、ディスインフレがデフレに転じ かねないことだ」とし、「デフレは経済全体にとって非常に悪い事態と なり得る。経済がデフレスパイラルに陥ることを望む人はいない」と 語った。

同総裁は今年のFOMCで政策決定に関する投票権を持たない。