米国株:上昇、ウォルグリーンの好業績や金融緩和観測で

米株式相場は上昇。前日の下げ をほぼ埋めた。ドラッグストアチェーンのウォルグリーンを中心に 生活必需品株やヘルスケア関連株が上昇した。また投資家の間で景 気保護策として米金融当局が国債購入を増やすとの観測が広がった。

ウォルグリーンは11%急伸。業績が予想を上回ったのが好感さ れた。製薬のファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソン(J& J)がヘルスケア株の上げを主導した。最高裁が製薬会社からの控 訴について審問を実施することで合意したのが背景。

製薬会社は、割安な価格で薬品を購入できる連邦政府の制度を めぐり、公共医療機関が製薬会社を相手取り訴えを起こすのを差し 止めるよう求めている。遺伝子組み換え穀物開発最大手モンサント は下落。同社のトウモロコシの新種子「スマートスタックス」の業 績が予想ほど良好ではないとの懸念から売られた。

S&P500種株価指数は前日比0.5%高の1147.70。一時は

0.9%安まで下げた。ダウ工業株30種平均は46.10ドル(0.4%) 上昇の10858.14ドル。

ペン・キャピタル・マネジメントの調査ディレクター、エリッ ク・グリーン氏は「投資家はある程度リスクを取ることに慣れてき ている」と述べ、「景気が改善しなければ、米連邦準備制度理事会(F RB)が債券購入を通じて景気浮揚を図るとの見方が出てくるだろ う。景気が良くなれば、それは株式にとって明るい材料だ」と続け た。

月間ベースのS&P500種

S&P500種は月間ベースで約9%上昇と、2009年4月以来で 最高のパフォーマンス。9月の成績としては1939年以来の最高だ。 欧州債務危機と米国の失業が世界景気回復の足を引っ張るとの懸念 が緩和されたのが背景だ。

連邦公開市場委員会(FOMC)は21日の会合後に発表した声 明で、必要に応じて一段の緩和策を講じる用意があることを明らか にした。FRBは28日、インフレ連動債(TIPS)5億5000万 ドルを購入した。これは、機関債と政府機関発行の住宅ローン担保 証券の償還資金を期間の長い米国債に再投資するプログラムの一環 だ。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した9月の消 費者信頼感指数は48.5と、前月の53.2から低下。ブルームバー グがまとめたエコノミスト予想の中央値は52.1だった。これを受 けて、追加緩和策に対する観測が高まった。

ブロードウィンドが急伸

ウォルグリーンは11%高。同社の第4四半期(6-8月)は、 一部項目を除く1株当たり利益が53セントと、ブルームバーグがま とめたアナリスト予想の44セントを上回った。ウォルグリーンの競 合他社CVSケアマークは2.7%上昇した。

ファイザーは1.5%高、J&Jも0.6%上げた。S&P500種 のヘルスケア関連株51銘柄のうち、5銘柄を除きすべて値上がりし た。

ブロードウィンド・エナジーは27%の急伸。レイモンド・ジェ ームズ・アンド・アソシエーツのアナリスト、パベル・モルカノフ氏 によると、複合電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)が同社 を買収するとの観測が材料だった。

モンサントは8.1%下落。前日から2日間で12%値下がりした。 これは2008年以来で最大の下げだった。

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