9月28日米マーケットサマリー:円が介入後の高値、金は最高値(訂正

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3584 1.3455 ドル/円 83.93 84.29 ユーロ/円 114.00 113.41

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,858.14 +46.10 +.4% S&P500種 1,147.70 +5.54 +.5% ナスダック総合指数 2,379.59 +9.82 +.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .42% +.01 米国債10年物 2.47% -.06 米国債30年物 3.66% -.06

商品 (中心限月) 終値   前営業日比   変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,308.30 +9.70 +.75% 原油先物 (ドル/バレル) 76.06 -.46 -.60%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円がドルに対し上昇。9月15日 に日本当局が円売り介入を実施して以来の高値を付けた。米消費者信 頼感指数が市場予想を下回り、安全資産としての円の需要が高まった。

ドルは対ユーロで5カ月ぶり安値に下落。米消費者信頼感の低 下で、米連邦準備制度が景気浮揚に向け追加の量的緩和を実施する との観測が高まった。政府・日銀は15日、円高阻止のため円売り・ ドル買い介入に踏み切った。

UBSの為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏(コネティ カット在勤)は「現在、ドル以外の安全通貨である円とスイス・フ ランがドルに対して上昇する状況にある」と指摘。「投資家は景気低 迷が続き、連邦準備制度が思い切った追加緩和に踏み切る事態に身 構えている」と分析した。

ニューヨーク時間午後1時51分現在、円は前日比0.7%高の1 ドル=83円74銭(前日は84円29銭)。一時83円69銭と、9 月15日以来の高値を付ける場面があった。ユーロは対円で1ユーロ =113円75銭(前日は113円41銭)。一時112円67銭を付け た。

ドルはユーロに対し1%下落の1ユーロ=1.3584ドルと、4 月15日以来の安値。前日は1.3455ドルだった。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。前日の下げをほぼ埋めた。ドラッグストアチ ェーンのウォルグリーンを中心に生活必需品株やヘルスケア関連株が 上昇した。また投資家の間で景気保護策として米金融当局が国債購入 を増やすとの観測が広がった。

ウォルグリーンは11%急伸。業績が予想を上回ったのが好感さ れた。製薬のファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソン(J& J)がヘルスケア株の上げを主導した。最高裁が製薬会社からの控 訴について審問を実施することで合意したのが背景。

製薬会社は、割安な価格で薬品を購入できる連邦政府の制度を めぐり、公共医療機関が製薬会社を相手取り訴えを起こすのを差し 止めるよう求めている。遺伝子組み換え穀物開発最大手モンサント は10%下落。同社のトウモロコシの新種子「スマートスタックス」 の業績が予想ほど良好ではないとの懸念から売られた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.5%高の1147.70。一時は0.9%安まで下げた。 ダウ工業株30種平均は46.10ドル(0.4%)上昇の10858.14ド ル。

ペン・キャピタル・マネジメントの調査ディレクター、エリッ ク・グリーン氏は「投資家はある程度リスクを取ることに慣れてき ている」と述べ、「景気が改善しなければ、米連邦準備制度理事会 (FRB)が債券購入を通じて景気浮揚を図るとの見方が出てくるだ ろう。景気が良くなれば、それは株式にとって明るい材料だ」と続け た。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。米財務省が実施した350億ドルの5年債入札 で、最高落札利回りが1976年に四半期ベースの同年債入札が始まっ て以来の最低水準になったことが背景。

既発の5年債利回りはほぼ2年ぶりの水準に低下。この日発表さ れた米消費者信頼感指数が低下したことで、米連邦準備制度理事会 (FRB)が景気支援に向け国債購入を増やすとの観測が強まった。 この日の5年債入札で最高落札利回りは1.260%と、ブルームバー グがプライマリーディーラー8社を対象にまとめた入札直前の予想の

1.276%を下回った。

BTGパクチュアル(ニューヨーク)のジョン・ファース氏は 「米国債市場での投資先を探して資金が動いている」と指摘。「米連 邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を3-4年は現行水準で維 持するとの見方が広がっている」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時6分現在、既発の5年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)低下の1.23%。同年債(表面利率

1.25%、2015年8月償還)価格は1/4上げて100 2/32。

10年債利回りは7bp低下の2.46%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は5営業日続伸し、過去最高値をつけた。 最高値更新はここ2週間で8度目。ドルが主要通貨に対し2月上旬以 来の安値に沈んだため、金の需要が高まった。

一時はオンス当たり1311.80ドルまで上昇し、最高値を記録し た。年初からは19%上げており、年間では10年連続の上昇。少な くとも1975年以降で最長の上昇基調にある。ドルは主要通貨バス ケットに対し、2月3日以来の低水準に下落した。

リンド・ウォルドックの市場担当シニアストラテジスト、アダ ム・クロプフェンシュタイン氏(シカゴ在勤)は「ドルの下落を受 け、金がこの日の安値圏から戻した」と指摘。「ここからはモメンタ ム相場だ。新規買いが入って、高値を更新していくだろう」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前営業日比9.70ドル(0.7%)高の1オンス=

1308.30ドルで終了した。一時は22.40ドル(1.7%)安と、7 月27日以来の大幅安となる場面もあった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は下落。週間のガソリン需要が過去6 週間で5週目の減少となり、在庫も6カ月ぶり高水準からさらに積み 上がったとの見方から売りが出た。

マスターカードが発表した24日までの1週間のガソリン需要は

0.2%減少して日量898万バレル。これを受けて原油市場では売りが 優勢となった。エネルギー省が29日に発表する週間在庫統計を前に ブルームバーグがまとめたアナリスト14人の予想中央値によると、 先週分のガソリン在庫は35万バレルの増加。

エネルギー顧問会社、オイル・アウトルックス・アンド・オピニ オンズ(ヒューストン)のカール・ラリー社長は、「29日の統計が注 目されており、ガソリン在庫の積み上がりが予想されている」と指摘。 「石油在庫は大量にあり、高値の維持は難しいだろう」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比34セント(0.44%)安の1バレル=76.18ドルで終了した。 マスターカードの需要統計を受け、原油価格は取引終了間際の30分 で61セント下げた。

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