9月28日の欧州マーケットサマリー:株が下落、周縁国国債が急落

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3577 1.3455 ドル/円 83.71 84.29 ユーロ/円 113.65 113.41

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 262.36 -.56 -.2% 英FT100 5,578.44 +5.02 +.1% 独DAX 6,276.09 -2.80 -.0% 仏CAC40 3,762.35 -3.81 -.1%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .73% +.01 独国債10年物 2.25% -.02 英国債10年物 2.93% -.04

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,294.00 -3.00 -.23% 原油 北海ブレント 79.17 +.60 +.76%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は下落。アイルランドとポルトガルの国債急落でソ ブリン債危機が悪化しつつあるとの懸念が深まったほか、9月の米消 費者信頼感指数が7カ月ぶり低水準に落ち込んだことが背景にある。

フランスのタイヤメーカー、ミシュランは急落。12億ユーロ (約1360億円)の株主割当増資計画を明らかにしたことが売りを誘 った。アイルランド銀行も安い。オランダの塗料メーカー、アクゾノ ーベルは2.2%下げた。配当見通しがアナリスト予想に届かなかった ことが嫌気された。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%安の262.36で終了し た。同指数は月初来では4.4%高となっている。

ストアブランド・アセット・マネジメント(オスロ)のファンド マネジャー、エスペン・ファーネス氏は、「欧州の周縁国に関する懸 念が再び高まった。不安は銀行にも及んでいる」と述べ、「投資家は 通常よりも若干神経質になっている。9月のリターン(投資収益率) がこれまで良かっただけに、なおさらのことだ」と続けた。

28日の西欧市場では、18カ国中12カ国で主要株価指数が低下 した。

ミシュランは10%安と、過去12年で最大の値下がりとなった。 アイルランド銀は7.4%下落。ストックス600欧州指数の銀行銘柄 は1%安と、19産業グループの中で2番目に大きな下げを記録した。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではアイルランド国債相場が急落するなど、周縁国の 国債相場が下落した。域内の銀行が追加資本を必要とする可能性があ るとの懸念が広がった。

アイルランド2年債利回りブルームバーグがデータ集計を開始し た2003年以来の高水準を付けた。格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は、アイルランドのアングロ・アイリッシュ 銀行を救済するコストが同社の当初見積もりを超える可能性があると の見方を示した。ポルトガル10年債とドイツ10年債のスプレッド (利回り格差)は過去最大を記録した。

クレディ・アグリコルCIBの金利ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、 「アングロ・アイリッシュ銀がいまだにアイルランド国債の重しとな っている。ポルトガルの財政状況はまだ不透明だ」と述べ、「スプレ ッドは拡大するだろう」との見方を示した。

ロンドン時間午後4時37分現在、アイルランド10年債利回り は前日比18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

6.83%。一時は6.95%まで上げ1997年以来の高水準となった。 同国債(表面利率4.5%、2020年4月償還)価格は1.12ポイント 下げ84.04。アイルランド2年債は2003年以降の最高となる

4.76%まで上昇した。

アイルランド10年債の同年限のドイツ国債に対するプレミアム (上乗せ利回り)は過去最大となる453bpまで拡大した後、448b p。ポルトガル国債のスプレッドは一時、441bpまで拡大した。

ドイツ国債

この日のドイツ国債相場は上昇。9月の米消費者信頼感指数が7 カ月ぶり低水準に落ち込んだことが、相場への上昇要因となった。独 10年債利回りは前日比2bp低下し2.25%。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。イングラド銀行(英中央銀行)の金融政策委 員会(MPC)メンバー、アダム・ポーゼン委員が、資産買い取りプ ログラムを再開するべきだと発言したことが背景にある。

ポーゼン委員は28日にハルで講演し、金融政策は「引き続き積 極的であるべきだ。さらなる議論が必要だが、わたしは追加緩和に取 り掛かるべきだと考える」と語った。欧州中央銀行(ECB)のシュ タルク理事は同日、イスタンブールで記者団に対し、ECBは非伝統 的措置を段階的に解除する過程にあると述べた。

スタンダード・バンクのG10外国為替調査責任者、スティー ブ・バロー氏(ロンドン在勤)は、「ポーゼン委員は米当局と同様の 線での行動を提案しているようだ。低成長は望ましくなく、景気刺激 に向けて量的緩和を再開すべきということだ」と語った。

10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下の2.94%と、3週間ぶり低水準となった。2年債利回 りは0.65%と、前日からほぼ変わらず。

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