欧州債:アイルランド中心に周縁国債が下落-銀行救済の可能性を警戒

欧州債市場ではアイルランド国 債相場が急落するなど、周縁国の国債相場が下落した。域内の銀行が 追加資本を必要とする可能性があるとの懸念が広がった。

アイルランド2年債利回りブルームバーグがデータ集計を開始し た2003年以来の高水準を付けた。格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は、アイルランドのアングロ・アイリッシュ 銀行を救済するコストが同社の当初見積もりを超える可能性があると の見方を示した。ポルトガル10年債とドイツ10年債のスプレッド (利回り格差)は過去最大を記録した。

クレディ・アグリコルCIBの金利ストラテジスト、ピーター・ チャットウェル氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、 「アングロ・アイリッシュ銀がいまだにアイルランド国債の重しとな っている。ポルトガルの財政状況はまだ不透明だ」と述べ、「スプレ ッドは拡大するだろう」との見方を示した。

ロンドン時間午後4時37分現在、アイルランド10年債利回り は前日比18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

6.83%。一時は6.95%まで上げ1997年以来の高水準となった。同 国債(表面利率4.5%、2020年4月償還)価格は1.12ポイント下 げ84.04。アイルランド2年債は2003年以降の最高となる4.76% まで上昇した。

アイルランド10年債の同年限のドイツ国債に対するプレミアム (上乗せ利回り)は過去最大となる453bpまで拡大した後、448b p。ポルトガル国債のスプレッドは一時、441bpまで拡大した。

ドイツ国債

この日のドイツ国債相場は上昇。9月の米消費者信頼感指数が7 カ月ぶり低水準に落ち込んだことが、相場への上昇要因となった。独 10年債利回りは前日比2bp低下し2.25%。