グローバル・ストックマーケット・サマリー【アジア・太平洋編】

アジア・オセアニア各株式市場 の動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。ハンセン指数はここ3週間で最大の下げ となった。中国政府が不動産価格抑制に向けて一段の措置を取るとの 懸念から、不動産株と銀行株が下げた。

中国政府系不動産開発会社、チャイナ・リソーシズランド(華 潤置地、1109 HK)は3%の値下がり。不動産関連投機を抑える一 連の追加措置が「間もなく」実施されるとの第一財経日報の報道が響 いた。欧州最大の銀行、英HSBCホールディングスが一部出資する 中国の交通銀行(3328 HK)は1.8%下落。欧州各国の財政が悪化 しているとの懸念を背景にHSBC(5 HK)も1.5%安となった。 不動産の世茂房地産(813 HK)や中国工商銀行(1398 HK)も安い。

一方、中国のアルミニウム生産最大手、チャルコ(中国アルミ、 2600 HK)は4.3%上昇。親会社がレアアース(希土類)投資計画 を発表したことが好感された。

三菱UFJインベストメント・サービス(運用資産650億ドル) のファンドマネジャー、冨田道也氏(香港在勤)は、投資家は不動産 価格をめぐる中国政府の次の動きを懸念していると指摘。不動産株を 避けて小型株や中型株に資金が流入していると説明した。

ハンセン指数は前日比230.89ポイント(1%)安の

22109.95で終了。一時は0.1%高まで上昇する場面もあったが、終 値では8日以来で最大の下げとなった。ハンセン中国企業株(H株) 指数は前日比1.1%安の12180.20。

【中国株式市況】

中国株式相場は下落。上海総合指数は約2週間ぶり大幅安とな った。政府が不動産投機を抑える措置を強化するとともに、インフレ 抑制に向けて利上げを実施する可能性があるとの懸念が広がった。

中国の銀行、招商銀行(600036 CH)や国内不動産最大手の万 科企業(000002 CH)を中心に金融株が安い。中国が一連の追加不 動産規制策を発表するとの第一財経日報の報道が響いた。中国建設銀 行(601939 CH)や保利房地産集団(600048 CH)も安い。上場初 日の宇波港(601018 CH)は3.5%安。

一方、中国のアルミニウム生産最大手、チャルコ(中国アルミ、 601600 CH)は10%の値幅制限いっぱい上昇。親会社がレアアース (希土類)生産への投資で合意したと新華社通信が伝えたことが手掛 かりとなった。

チャイナ・インターナショナル・ファンド・マネジメントのフ ァンドマネジャー、趙梓峰氏(上海在勤)は、「市場は依然として当 局が今後の与信の伸びをめぐり利上げを含めた厳しい抑制策を取ると 懸念しており、銀行株に投資する好機ではない」との見方を示した。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動 している上海総合指数は、前日比16.61ポイント(0.6%)安の

2611.35で終了。下落率は16日以来で最大。上海、深セン両証取 のA株に連動しているCSI300指数は同0.8%安の2880.91。

【インド株式市況】

インド株式相場は3営業日ぶりに下落。最近の相場上昇が行き過 ぎとの見方が広がったほか、商品相場下落を嫌気した金属株売りが膨 らんだ。

銅・亜鉛生産でインド最大手のスターライト・インダストリーズ が安い。欧州諸国の財政が一段と悪化すれば需要減少につながるとの 懸念から金属相場が下げたことに連動した。住宅金融で国内最大手、 ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)は続落。 これにより月初来の上げは14%に縮小した。

ボンベイ証券取引所のセンセックス30種株価指数は前日比

12.52ポイント(0.1%)安の20104.86。この日の取引は方向感の ない展開に終始した。月初来で12%上昇し、世界の10大株価指数 の中で最良のパフォーマンスとなっている。

スターライト(STLT IN)の終値は0.9%安の176.25ルピー。 HDFC(HDFC IN)は2.2%下げ712.45ルピー。同銘柄の予想 PER(株価収益率)は31倍と、センセックス指数構成銘柄全体の 19倍を上回る。

【オーストラリア株式市況】

ASX200指数は前日比5.6ポイント(0.1%)安の4669.8。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比4.86ポイント(0.3%)安の

1855.97。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比2.10ポイント安の8189.44。

【シンガポール株式市況】

ST指数は前日比16.11ポイント(0.5%)安の3097.35。

【マレーシア株式市況】

FTSEブルサマレーシアKLCI指数は前日比5.07ポイント (0.4%)安の1459.64。

【タイ株式市況】

SET指数は前日比3.20ポイント(0.3%)安の959.27。

【インドネシア株式市況】

ジャカルタ総合指数は前日比4.67ポイント(0.1%)高の

3472.71。

【フィリピン株式市況】

フィリピン総合指数は前日比1.12ポイント高の4123.95。

Editor: Akiyo Kinoshita

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