アイルランド政府は「検討不能」を検討も、アングロ銀債で

(第5段落にCDSについて追加して更新します)

【記者:John Glover】

9月28日(ブルームバーグ):アイルランドのレニハン財務相 は、国有化したアングロ・アイリッシュ銀行の優先債についてデフ ォルト(債務不履行)は「検討すらできない」という考えを改めな くてはならないかもしれない。ロンドンを拠点とする証券会社、エ ボリューション・セキュリティーズが指摘した。

アイルランド政府は一貫して、165億ユーロ(約1兆8700億 円)相当のアングロ銀優先債のデフォルトはあり得ないと言明して きた。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは27 日、アングロ銀の優先債格付けを投資適格級で最低の「Baa3」 に引き下げた。

エボリューションのストラテジスト、ゲーリー・ジェンキンス 氏は28日のリポートで、「あり得ないことがあり得るようになった のか、もしくは格付け会社が間違っているのかのどちらかだ」と書 いている。

英紙サンデー・タイムズは26日に、アイルランド政府がアン グロ銀の優先債を額面以下で買い戻すか、同行を2分割して設立す る債権回収銀行の株式との交換を求める可能性があると報じた。格 付け会 社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、アングロ 銀救済の政府負担が同社の先の見積もりの350億ユーロを超える可 能性があるとの見方を示した。

アングロ銀債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(C DS)のスプレッドは一時、過去最高の960.5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)となり、5年以内にデフォルト(債務不 履行)に陥る確率として57%を織り込んだ。