G20:ソウル首脳会議終了までに為替問題で妥協策を模索

20カ国・地域(G20)首脳は、11 月に韓国で開催される首脳会議(金融サミット)が終了するまでに為 替政策をめぐる緊張を和らげるため何らかの妥協策を見いだす可能性 がある。ブラジルが亀裂の深刻化に警告を発する中、G20サミットを 担当する韓国大統領委員会のサコン・イル委員長が述べた。

同委員長は28日、ソウルで記者団に対し、「政策担当者が通貨問 題について話し合っており、ソウルでのサミットで妥協が見いだせる と期待している」と語った。どのような解決策になるかについては言 及しなかった。

ブラジルのマンテガ財務相は27日、各国が輸出の押し上げを狙っ て自国通貨を切り下げようとする「通貨戦争」が始まったと指摘。ア ジアや中南米諸国が自国通貨の上昇抑制に動く中で、日本の通貨当局 も今月6年半ぶりに円売り介入を実施した。

国際通貨基金(IMF)の元専務理事でフランス銀行(中央銀行) 総裁も務めたジャック・ドラロジエール氏は28日、ブリュッセルでブ ルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、「こうした通貨政策 は、輸出増を誘導して輸出相手国の経済に打撃を与える近隣窮乏化政 策につながるもので、非常に危険だ」との見解を示している。

G20金融サミットが始まった2008年11月以降、各国首脳は新た な貿易障壁を設けないことを約束し、1930年代に世界経済をまひさせ た保護主義的措置の回避を目指している。