トヨタ:軽自動車販売に参入、ダイハツからOEMで調達

自動車メーカー世界最大のトヨタ 自動車は軽自動車販売に参入する。子会社のダイハツ工業からOEM (相手先ブランドによる生産)供給を受け、トヨタ系列の販売店で売 り出す。2011年秋以降、3車種をめどに随時導入、3車種がそろう12 年以降に年間6万台の販売を想定している。両社が28日に発表した。

トヨタの一丸陽一郎副社長は会見で、軽参入について「軽自動車 の比率が上がってきている」と述べ、「ダイハツに台数面で貢献し、グ ループの生産増につながる」と強調した。エコカー補助金などで登録 車市場が拡大していたが、補助金終了で「軽に切り替えていく顧客が 増えているのは事実」と指摘。ダイハツの伊奈功一社長はOEM供給 について「ムーヴ」、「ハイゼット」を挙げ、残りは検討中と語った。

また、両社は11年末までに環境技術分野の協業内容を決定する。 ダイハツの伊奈社長は、今回の協力について「トヨタから環境技術面 で協力をもらえることが大きなメリット」と述べ、協業は「登録車の ハイブリッド版を検討している」と語った。

アドバンストリサーチジャパンの遠藤功治ディレクターは、今回 の協力の背景に「トヨタのディーラーの再編問題がある」とみている。 トヨタには現在、高級車ブランドの「レクサス」を含め5チャンネル のディーラー網がある。

少子高齢化で軽市場が拡大の可能性

また、遠藤氏は「少子高齢化の中で、価格の安い軽自動車市場の ほうが広がる可能性」があると指摘する。軽自動車販売はトヨタのデ ィーラー網を使うことで、ダイハツ単独で売るよりも増えるという。 一方、「ダイハツにとって生産台数は上がるが、ダイハツブランドの売 り上げ台数は減る」と述べた。

ダイハツはトヨタが51%を出資する国内最大の軽自動車メーカ ー。軽自動車の国内市場は2009年度が約170万台で、ダイハツのシェ アは約35%だった。

トヨタグループの中でダイハツは、富士重工業向けに3車種の軽 自動車をOEM供給しているほか、トヨタ向けには小型車「パッソ」 や「ポルテ」、2車種の商用車も受託生産している。

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