アジア通貨、2年ぶり高値付近-ADBが成長率見通し上方修正

アジア通貨は2年ぶりの高値付近 で推移。景気回復に伴う域内への資金流入増加が支えになっている。

円を除くアジアの主要10通貨の動向を反映するブルームバー グ・JPモルガン・アジア・ドル指数は、週間ベースで過去4週連続 の上昇となっている。アジア開発銀行(ADB)は28日、今年の日本 を除くアジアの成長率見通しを8.2%と、4月時点の7.5%から引き上 げた。台北フォレックスによると、午前11時9分(日本時間午後零時 9分)現在、台湾ドルは前日比0.3%高の1米ドル=31.39台湾ドルと なっている。

第一生命経済研究所のエコノミスト、西浜徹氏は、「基本的に、ア ジアへの資金流入に伴う域内通貨上昇のトレンドは変わらない。アジ アは景気が底堅いので資金が入りやすい」と指摘した。

取引所のデータによると、世界のファンドマネジャーは9月1- 27日、インドネシア、フィリピン、韓国、台湾、タイの株式に計73 億2000万ドルを投資した。

台湾ドルは4カ月ぶりの高値付近で推移。エコノミストらは台湾 中銀が景気回復に対応し、今年2回目の利上げを実施するとみている。 ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、14人中11人 が、台湾中銀は30日に政策金利を0.125ポイント引き上げ1.5%にす ると回答した。

マレーシア・リンギットはほぼ13年ぶりの高値近辺。ナジブ首相 は27日、消費者信頼感は改善していると指摘し、同国政府は当初計画 より大幅な財政赤字削減を目指すとの方針を示した。

一方、フィリピン・ペソは2年ぶりの高値から下落。年末商戦を 前に企業が輸入を増やしていることなどが背景にある。

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