大型液晶パネルの過剰「根深い」とドイツ証、製造装置株は軟調推移

ドイツ証券は27日付で、大型液晶 パネルの供給過剰の深刻さを指摘する投資家向けリポートを発行した。 台湾メーカーの出荷動向などに触れながら、例年見られる季節的な盛 り上がりがないと指摘。こうした影響もあり、薄型ディスプレー製造 装置大手のアルバックや東京エレクトロンなどの株価は軟調な展開を 強いられている。

同証の中根康夫シニアアナリストは、「意外と根深い、大型液晶パ ネルの供給過剰局面」と題したリポートで、8月の台湾の大型TFT パネル出荷数量が前月比1%増の2200万枚だった点に言及、想定の範 囲内とした。その上で、日本・韓国・中国を含めたグローバルで前月 比2%増、前年同月比7%増になると試算したが、「年初から8月まで の月次平均数量に近い水準で、例年見られる第3四半期のピーク感が ない」と述べている。

また中根氏は、米国では5月後半から液晶テレビの販売数量が前 年同月比でマイナスに転じたまま8月を終了、欧州でも販売の伸びが 鈍化し、8月あたりから主要ブランドのテレビパネル需要の見通しが 低下しているとの認識を示唆。同証では、2010年のテレビ用パネル需 要予想を従来の1億9700万枚から2億200万枚へと微修正にとどめた。

同氏によると、韓国ブランドは比較的早めに対応をとってきたた め、在庫対応やパネル需要予測の下方修正のボトムのめどが立ってき たという。ただ一方で、日本ブランドやその他の主要ブランドでは、 ようやく過剰在庫に手をつけ始めたところや、パネル購入数量の絞り 込みを始めたところも少なくなく、「本格調整はこれからとの感がある」 とし、パネル需給の底打ちには時間が必要と見ている。

きょうのFPD製造装置関連銘柄は、アルバックが一時1.3%安 の1460円、東エレクは1.7%安の4260円とともに反落。9月月初か ら前日までのアルバック株は6.5%上昇したが、同期間の東証電機株 指数の9.6%高に対しては劣っている。

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