野田財務相:通関手続き適正化へ書簡を中国に送付-漁船衝突事件

野田佳彦財務相は28日午前の閣議 後会見で、尖閣諸島沖の漁船衝突事故を受け、レアアース(希土類) を含めて日中間の輸出入の通関手続きが停滞していることを受け、中 国の税関当局に対し、事実確認と通関手続きの適正化を求める書簡を 27日付で送付したことを明らかにした。中国側からまだ明確な回答は ないという。

野田財務相は「輸出入の通関での支障やレアアースの問題など事 実関係を紹介している。全体的には明確な回答は出ていない。レアア ースについてはそういう指示はしていないとの回答があった。引き続 き、関税局や外交ルートを通じて事実関係の確認をしたい」と語った。

中国側が日本に対し謝罪と補償を求めていることについては「当 然のことながら毅然として断る。あり得ない」と強調。来月上旬に開 かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議などの国際会議の場で、 日本の立場を各国に訴え、理解を得ることが重要との認識を示した。

一方で、米国内で中国の人民元切り上げを迫る動きが強まってい ることに対しては、「最近は少し高めに振れてきている。市場の動向を 注視し、着実に人民元の柔軟化が推進されるよう期待している」と語 った。