経財相:補正4.6兆円は「既定の規模でない」-経済対策

海江田万里経財相は28日午前の閣 議後会見で、政府が検討している補正予算の規模について、「まず中身 が先だ。どういう中身を具体的に盛り込んでいくかによっておのずと 規模が決まる」とした上で、「4.6兆円は既定の規模ではない」との考 えを強調した。

菅直人首相は同日朝開いた経済関係閣僚委員会で、デフレ脱却と 景気回復を確実にするため、2010年度補正予算編成を含む経済対策の 検討を関係閣僚に指示。対策は、①雇用・人材育成②新成長戦略の推 進③子育て、医療・介護・福祉等④地域活性化、社会資本整備、中小 企業対策⑤制度・規制改革-の5本柱から成る。

具体的な取りまとめ作業は、海江田経財相が行う一方、与野党間 の交渉は玄葉光一郎政調会長(国家戦略相)を中心に進める。

経財相によると、委員会の席上、玄葉戦略相も「4.6兆円という 最初に規模ありきではない。いろいろな形で財源を考えて計算すると そういう数字も出てくるが、それだけにとらわれるものではない」と 発言した。経財相は5つの柱の順番に沿って「できるだけ景気の押し 上げ効果があるものを具体的に選んで行きたい」と語った。

中国が事実上の輸出禁止-レアアース

一方、海江田経財相は、日中問題について、日本が進めているレ アアース(希土類)の代替品開発には1年程度かかるとし、「今中国が 取っている事実上のレアアースの輸出禁止は、日本の経済に大変大き な影響を与える」との懸念を表明した。

また、尖閣諸島沖の漁船衝突事故に端を発した今回の問題で中国 側は「大変厳しい、かつてない対応だ」と述べ、この厳しい対応を元 の状態に戻していくことは「並大抵のことではない」と指摘。その上 で、政府としては「あらゆる機会をとらえて、まず首脳間の話し合い が実現できるように努力しなければいけない。そこからスタートだ」 と語った。