太陽誘電株は反落、構造改革で91億円特損計上-上期赤字

セラミックコンデンサー世界2位 級の太陽誘電株が一時、前日比6.5%安の980円と反落。5月7日 (6.6%安)以来、4カ月半ぶりの日中下落率を記録した。光記録メデ ィアの生産体制縮小など構造改革の実施に伴い、91億円の特別損失を 計上するとしており、収益水準の悪化を警戒し、売り圧力が高まった。 午前終値は2.2%安の1025円。

同社が27日の取引終了後に発表したリリースによると、記録製品 事業の構造改革を実施するため、4-9月(上期)連結決算で91億円 を除却・減損し、特別損失に計上する予定だ。これにより、上期の連 結純損益見通しは従来の45億円の黒字から28億円の赤字に転落する 見込みとなった。構造改革は、光記録メディアの生産体制を月産1億 1000万枚から6500万枚まで縮小させる方針。記録製品事業の人員は 約45%減らし、12年3月期からの同事業の黒字化を見込むという。

独立系調査会社ティー・アイ・ダヴリュ(TIW)の水田雅展シ ニアアナリストは、きょうの株安について「最大の理由は、特別損失 計上により中間決算の最終利益が赤字になるという結論の部分」と指 摘。また、主力のコンデンサーの受注に少し減速感もあり、「下期の見 通しについても不透明」との認識を示した。

ただ一方で、赤字続きで従来からの課題だった光記録メディアを 事業については、生産体制の縮小で下期に減価償却費縮小などのプラ ス要因も出てくる可能性が出てきた。同事業の「来期以降の採算改善 も見込まれ、ポシティブでもある」と話し、投資判断を「中立プラス」 としている。

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