「大き過ぎてつぶせない」銀行、さらに厳しい規制検討へ-ドラギ議長

【記者:Gregory Viscusi】

9月27日(ブルームバーグ):20カ国・地域(G20)の中央銀 行や監督当局で構成する金融安定化理事会(FSB)のドラギ議長 (イタリア銀行=中央銀行=総裁)は、最大手の金融機関について、 バーゼル銀行監督委員会が今月合意した新たな資本規制「バーゼル Ⅲ」よりも厳しいルールを適用する必要性をあらためて訴えた。

ドラギ議長は27日パリで発言し、システム全体にとって重要な 金融機関は、中小の銀行よりも大きな損失を吸収できる能力を持つ べきだと語った。議長は今月、英国とイタリアの新聞でも同様のコ メントを行った。英金融サービス機構(FSA)のターナー長官も 先週、システム上重要な銀行に対して、自分ならもっと高い資本基 準を設定していただろうと述べていた。

FSBを構成する監督当局者やセントラルバンカーは、バーゼ ルⅢに加えて、最大手の金融機関にどのような種類の追加資本を求 めることが可能かを検討しており、これには自己資本が損なわれた 場合に自動的に自己資本に転換される債券などが含まれる。FSB は11月にソウルで開かれるG20首脳会議(サミット)で追加の提 案を行う予定だ。

ワシントンのBCMインターナショナル・レギュラトリー・ア ナリティクスのマネジングディレクター、バーバラ・マシューズ氏 は「この問題について、FSBとバーゼル銀行監督委の立場は極め て明快だ。最大手の銀行に対する何らかの追加的な資本規制が間も なくまとまるだろう」と指摘。「大手銀行は当然懸念すべきであり、 既に心配している。これらの新たなルールの組み合わせは金融機関 のビジネスモデルと収益力に多大な影響を与えるだろう」と話して いる。