アングロ・アイリッシュ銀の優先債が続落-投資家の損失負担懸念で

アイルランドのアングロ・アイリ ッシュ銀行の政府保証優先債価格が27日、6営業日連続で下落した。 国有化されたアングロ・アイリッシュ銀の救済費用を納税者とともに 負担せざるを得なくなるとの見方が投資家の間に広がった。

ブルームバーグのフェアバリュー(適正価値)価格によると、ア ングロ・アイリッシュ銀の変動利付き債(2013年償還)は額面1ユー ロ当たり0.831ユーロと、1週間前の0.958ユーロから下落。2014年 償還債は同0.814ユーロと、9月17日の0.992ユーロから値下がりし ている。これらの債券は不動産ローン債権の裏付けがあるカバードボ ンドで、今月末で期限切れを迎える政府保証も付いている。

英紙サンデー・タイムズは26日、アイルランド政府がアングロ・ アイリッシュ銀の債券を割引価格で買い戻すか、同行分割により新設 される資産回収銀行の株式に交換することを目指す可能性があると報 じていた。同行救済のコストは既に229億ユーロ(約2兆6000億円) となっているが、同国政府は欧州連合(EU)支援が必要との懸念を 鎮めるため、最終的な費用を今週発表する見通し。

ジェフリーズ・インターナショナルの銀行アナリスト、トム・ジ ェンキンス氏は「アイルランド政府がアングロ・アイリッシュ銀の救 済費用を賄う余裕があるかどうかが問題だ」と指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE