欧州株:下落、高値警戒感で-アクテリオンやヴェスタスが安い

欧州株式相場は下落。過去5営 業日で4度目の下げとなった。景気見通しと比較した場合、今月の相 場上昇は行き過ぎているとの見方から売りが膨らんだ。

スイスの製薬会社、アクテリオンが急落。クモ膜下出血患者に対 する同社の治療薬「クラゾセンタン」が臨床試験で主な有効性を満 たさなかったことを明らかにした。風力発電タービンで最大手、デン マークのヴェスタス・ウインド・システムズも安い。フィナンシャル・ タイムズ・ドイツ版(FTD)が、ドイツ政府がエネルギー計画を縮 小し、一部プログラムに対する補助金を廃止したと報じたことが嫌気 された。

一方、日用品最大手の英蘭系ユニリーバは高い。アルバート・カ ルバーを37億ドルで買収合意したことが買いを誘った。

ストックス欧州600指数は前週末比0.4%安の262.92。一時 は0.5%高となる場面もあった。同指数は月初来では4.6%高、7月 以降では8.1%上げている。

JPモルガン・アセット・マネジメント(ロンドン)のストラテ ジスト、デービッド・シャープ氏は27日付リポートで、「悪い経済 統計や業績データ、あるいは量的緩和の先延ばしという形で失望させ られるのは不可避だろう」と記述し、「これは短期的にリスク選好が 若干後退することを恐らく示唆している」と指摘した。

27日の西欧市場では、18カ国中15カ国で主要株価指数が低下 した。米ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授はこの日、米国 がリセッション(景気後退)に逆戻りする確率は高く、日本は「沈滞」 するとの見通しを示し、世界経済の回復に対するリスクを強調。米国 と欧州が低成長に陥れば中国経済への逆風が強まるとの見解を示した。

アクテリオンは8%下げ、ヴェスタスは3.8%下落した。一方、 ユニリーバは1.3%高となった。

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