今日の国内市況:株が4日ぶり反発、債券反落-ドルは84円台前半

東京株式相場は4営業日ぶりに反 発。米国耐久財受注統計を受けて景気に対する不安が後退し、電機や精 密機器、機械など輸出関連株軒並み上げた。国際商品市況の上昇も追い 風となった商社や鉱業株も買われ、業績改善期待が加わったゴム製品株 は東証1部33業種の値上がり率トップ。

日経平均株価の終値は前週末比131円47銭(1.4%)高の9603 円14銭、TOPIXは10.89ポイント(1.3%)高の849.30。

24日に発表された8月の米耐久財受注は、航空機を除く非国防資 本財受注額が前月比4.1%増加と、前月の5.3%減少からプラスに転換 した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は1%減。

また、日本政府関係者は27日、政府が景気対策として検討してい る今年度補正予算案の規模について、約4兆6000億円に上る見込みで あることを明らかにした。国内景気の二番底リスクが低下するとの期待 感も下値を支えた。

業種別では、資源や輸出関連業種とともに、ゴム製品の上げが目立 った。横浜ゴムは午後1時、4-9月(上期)の連結純損益予想を上方 修正した。これを受けて、ゴム製品指数は上げ幅を拡大。

東証1部の売買高は概算で16億7054万株、売買代金は同1兆 1694億円。値上がり銘柄数は1328、値下がり銘柄数は241。

債券相場は反落

債券相場は4営業日ぶりに反落。前週末の米国市場で耐久財受注を 受けて米景気の先行き懸念が和らいだことから債券安、株高となった地 合いを引き継ぎ売りが優勢だった。半面、需給の良さを背景に長期金利 は1%の節目を下回って取引された。

東京先物市場で中心限月12月物は、前週末比1銭安の142円87 銭で始まり、直後に買いが増えると6銭高い142円94銭まで上昇。中 心限月で8月31日以来の高値を付けた。しかしその後は、売りが優勢 となり、一時は11銭安まで下げた。結局は5銭安の142円83銭で引 けた。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物310回債利回り は、前週末比1bp低い0.985%で始まり、一時は1.5bp低い0.98% まで低下し、新発10年債としては1日以来およそ4週間ぶりの低水準 を付けた。その後はやや水準を切り上げ、午後2時20分以降は横ばい の0.995%で推移している。

長期金利が1%の節目を下回って推移したことについて、需給の良 さに加え、国内景気の先行き不安が出ていることを挙げる見方が出てい た。

半面、5年債相場が軟調。新発5年物の91回債利回りは同1bp 高い0.29%に上昇した。

財務省はあす28日、2年利付国債(10月債)の価格競争入札を 実施する。表面利率(クーポン)は前回の296回債と同じ0.1%が予 想されている。発行額は前回債と同額の2兆6000億円程度。

今回の2年入札について、日銀による追加緩和の思惑が出やすいな か、投資家の潜在需要の強さを背景に波乱なく通過すると見込まれてい る。

こうした中、2010年度補正予算の財源は最大約4.6兆円が確保さ れる見込みとなった。今年度税収の上振れ分約2兆円のほか、09年度 決算剰余金1.6兆円などが主な財源となる。野田佳彦財務相は21日の 会見で、「国債発行を抑制していきたいという立場に変わりはない」と 述べ、国債増発に慎重な姿勢を示した。

ドルが84円台前半

東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=84円台前半で小幅 な値動きとなった。先週からのドル安の流れを引き継ぎながらも、日本 の当局による円売り介入への警戒感がドルを下支える構図が続いた。

ドル・円相場は84円18銭を日中安値にわずか31銭の値動き。日 本企業の中間期末にあたる9月末を前に、国内輸出企業のドル売り・円 買い需要が意識された一方、市場では決算対策として政府・日銀が少な くとも期末まで円高の進行を食い止めるとの思惑が出ていた。

一方、ユーロ・円相場は8月上旬以来のユーロ高水準となる1ユー ロ=113円台後半で始まった後、徐々にユーロがじり安となり、午後に は113円30銭まで値を切り下げた。

先週は米連邦準備制度理事会(FRB)が21日の米連邦公開市場 委員会(FOMC)声明で「追加金融緩和の用意がある」と表明したこ とを受け、米2年債利回りが過去最低水準を付けるなど米金利が低下。 外国為替市場ではドル安の流れが強まり、ドルは対円でも政府・日銀が 約6年半ぶりに円売り・ドル買い介入を実施した15日以来の安値水準 となる84円台前半まで値を切り下げた。

こうした流れを引き継ぎ、週明けの東京市場でもドルは対円で上値 の重い展開が続いたが、介入警戒感がくすぶるなか、積極的にドルを売 り込む動きは見られなかった。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、シカゴマーカンタイ ル取引所(CME)国際通貨市場(IMM)では、9月21日時点のド ル・円先物取引の非商業部門の円の買い越し幅が2万3100枚と前週か ら半減し、6月以来の最小となった。政府・日銀が円売り介入を実施し たことで、円の買い持ち高の縮小が進んだ。

米国の金利低下に加えて、投資家のリスク許容度の改善もドル安の 背景にある。相対的にリスクの高い欧州通貨や資源国通貨が買われやす くなるためだ。

ドル安の流れのなか、ユーロ・ドル相場は約5カ月ぶりのユーロ 高・ドル安水準で推移。ただ、朝方に1.3495ドルと前週末に付けた4 月20日以来のユーロ高値に並んだ後はユーロが伸び悩み、一時は

1.34ドル台半ばまで値を切り下げる場面も見られた。

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