「ウォール街」続編は時機逃す、金融から雇用不安に世間の関心シフト

世間の関心が続く時間は短過ぎる ようだ。「強欲は善」というせりふを流行させたオリバー・ストーン監 督の1987年のヒット映画「ウォール街」の続編が週末に封切られた が、北米興行収入は1900万ドル(約16億円)と、アナリストらの 予想していた2300万ドルに届かなかった。

最新作「ウォール・ストリート(原題:Wall Street: Money Never Sleeps)」の舞台は2008年の金融危機。この2年前の危機時 に世間は不満の矛先をウォール街のバンカーに向けたものだが、今は 景気回復のペースと失業問題にシフトしている。人々が懸念している のは金融業界の不正行為よりも家計のやりくりの方だとカリフォルニ ア大学ロサンゼルス校のリー・オヘイニアン教授(経済学)は指摘す る。

オヘイニアン教授はインタビューで「世間の人々は総じてごく短 い期間のことしか覚えていない」と述べ、「人々の懸念はバンカーから 経済の慢性的な問題や政治指導者にシフトしている」との見方を示し た。

ウェブサイトのインターネット・ムービー・データベースによる と、ニューズ・コープ傘下の20世紀フォックスが配給しているウォ ール・ストリートの制作費は約7000万ドル。ハリウッド・ドット・ コム・ボックス・オフィスのアナリスト、ポール・ダーガラベディア ン氏によると、興行収入は米国内で約7000万ドル、世界全体では1 億5000万ドルに上る可能性があるという。