モルガンSはゴールドマンではない-事業モデル、株価ともに乖離進む

【記者:Michael J. Moore】

9月27日(ブルームバーグ):米金融機関モルガン・スタンレ ーの経営幹部らは金融危機以降、ゴールドマン・サックス・グルー プとは違うタイプの企業であることを証明しようと努力してきた。 投資家もついにそれを信じ始めたようだ。

両社の株価がどの程度緊密に連動しているかを示す日中の株価 変動の相関指数は今年、過去10年の平均から17%低下し、7-9 月(第3四半期)は現在、四半期ベースで2003年以降最も低くな っている。年初来の株価パフォーマンスはゴールドマンが12%安、 モルガン・スタンレーが15%安と、S&P500種指数(4.5%高) を下回る。

こうした変化は、大手投資銀行として最も長く存続している両 社が、いかに異なる方向性を選択したかを物語る。モルガン・スタ ンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO、52)がリ スクの比較的低いビジネスモデルを推進し、リテール(小口)証券 業務に進出したことによって、投資銀行とトレーディング業務の収 入が全体の60%を超えるのは、米金融機関上位25社でゴールドマ ンだけになった。

ニューヨークに拠点を置き、モルガン・スタンレーの株式を保 有するマトリックス・アセット・アドバイザーズ(運用資産額10 億ドル強)のシニア・ポートフォリオマネジャー、ジョーダン・ポ スナー氏は「金融危機の結果としてモルガン・スタンレーとゴール ドマン・サックスの事業の重点が乖離(かいり)してきているのは 間違いない」と説明。「両社やJPモルガン・チェースを含め金融機 関の業績を左右する業界共通の要素は数多いものの、投資家はその 中でどの種類のビジネスモデルに投資するかを選択できる状況が生 まれている」と指摘した。