FRBのリスク評価モデルは米国債リターンの低下示唆-割高感強まる

今年の米国債相場の上昇で利回り は極めて低い水準に達しており、米連邦準備制度理事会(FRB)の リスク評価モデルでは米国債は過度に割高であることが示されている。

FRBのエコノミストらが金利や経済成長率、インフレ率の予想 などを加味して考案したこのモデルでは、米国債相場は2008年12月 の金融危機以降で最も過大評価されている。10年債利回りはその後の 半年で2倍近くに上昇し、バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリル リンチの指数によると、10年債保有者は同期間のリターンがマイナス 13%だった。

米国債の今年の平均リターンはプラス8.2%。FRBのバーナン キ議長ら当局者は先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で経済成長 の支援と物価の下支えに向けた追加の量的緩和策に前向きな姿勢を示 したものの、今月のリターンはマイナス0.5%。再びリセッション(景 気後退)に陥らない限り米国債利回りのこれ以上の低下はあり得ない と懸念が背景にある。

BOA傘下のメリルリンチ・グローバル・ウェルス・マネジメン トのストラテジスト、ヨハン・ヨーステ氏は「今にも本当にひどいこ とが起こらない限り、現行の利回りを正当化するのは非常に難しい」 と指摘。「FRBの国債購入の可能性など短期的な要因があることは承 知しているが、長期的には国債を保有して得られるものを問う必要が ある」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによれば、10年債利回りは 先週、14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して2.61%。 10年債(表面利率2.625%、2020年8月償還)の価格は1 5/32上昇 し100 5/32。2年債利回りは0.44%で終了した。