【個別銘柄】商社、非鉄、ソフバン、浜ゴム、消費者金融、サマンサ

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

大手商社株:三菱商事(8058)が前週末比3.2%高の1977円、三 井物産(8031)が3.3%高の1247円など。24日に発表された米国耐久 財受注の先行指標が予想に反し増加、米景気に対する不安が後退した。 円高・ドル安懸念が残る中、ニューヨーク原油先物が前日比1.7%高 の1バレル=76.49ドルに上昇したことも、資源関連事業を手掛ける 商社株にはプラスとなった。

住友金属鉱山(5713):2.3%高の1267円。ニューヨーク金先物相 場が続伸し、24日の取引で一時1オンス=1300ドル台と過去最高値を 更新、銀も1980年以来の高値を付けた。ドル安で代替資産としての貴 金属に投資資金の還流が続くとみられており、非鉄関連企業を買う動 きが広がった。貴金属リサイクルのアサヒホールディングス(5857) も2.4%高の1838円、松田産業(7456)も1.1%高の1414円と続伸

ソフトバンク(9984):1.2%高の2735円。一時2745円と2007 年11月5日以来、約2年11カ月ぶりの高値を回復した。プロ野球の 福岡ソフトバンク・ホークスのパシフィック・リーグ優勝を受け、グ ループで「祝・優勝」キャンペーンの実施を発表。携帯電話の新規契 約上積みなどを期待した買いが優勢となった。

横浜ゴム(5101):1.7%高の430円。タイヤ事業を中心に売上高 が想定を上回ったほか、コスト削減も効き、4-9月(上期)の連結 営業利益は63億円になりそう、とこの日午後1時に発表。以後買いを 集めた。前回予想の40億円から58%の増額修正。前年同期は24億円 の赤字。東証1部33業種のゴム製品指数は2.9%高で上昇率1位。

武富士(8564):5円(2.9%)安の166円売り気配、大量の売り 注文過多のまま終了。27日付の日本経済新聞朝刊は、同社が26日、 会社更生法の適用を東京地裁に申請する方向で最終調整に入ったと報 道。「過払い金」問題の負担が重く自力再建を断念したと伝えた。帳簿 上の負債は6月末時点で4300億円。両社株の売買は、午前8時20分 から午後2時51分に再開されるまで一時停止措置が取られ、再開と同 時に売り気配を切り下げた。

消費者金融株:プロミス(8574)が11%安の689円、アコム(8572) が10%安の1344円など軒並み急落。武富士が会社更生法適用を申請 するとの一部報道を受け、消費者金融業界の収益環境の厳しさがあら ためて嫌気された。東証1部33業種でその他金融は下落率1位。ノン バンクを傘下に持つ銀行株にも売りが出て、新生銀行(8303)は6.6% 安の57円と年初来安値で引けた。

マースエンジニアリング(6419):6.5%安の1350円。主力販売先 のパチンコ業界で設備投資を先送りする傾向が強まっている上、パー ソナルPCシステムの競合も激化、11年3月期の連結純利益予想を39 億円から16億円に59%減額修正した。前期実績比では65%の最終減 益となる見込み。

コマツ(6301):3.2%高の1935円。尖閣諸島周辺での船舶衝突事 件で那覇地検が中国人船長を釈放したことを受け、日中関係悪化を懸 念する動きも一巡、中国関連銘柄の代表格としてコマツ株を売った向 きから買い戻しが入った。日証金ベースの信用売り残状況を見ると、 24日は161万株と22日比で16%増えていた。クレディ・スイス証券 は24日、おう盛な建機需要は想定以上と指摘、目標株価を1900円か ら2150円に引き上げた。

近畿日本鉄道(9041):1.1%高の288円。鉄道部門や百貨店部門 でコスト削減が寄与、4-9月(上期)の連結純利益予想を従来の20 億円から前年同期比93%増の45億円に上方修正した。11年3月予想 は前回のまま維持、純利益は前期比3倍の110億円を計画する。

日本電気硝子(5214):8.2%高の1209円と3日ぶりに反発。CL SAアジアパシフィックマーケッツでは24日、投資判断「買い」を確 認。みずほ証券でも判断「アウトパフォーム」、東海東京調査センター も「強い買い」の判断を24日に据え置いている。22日公表の業績下 方修正で悪材料は出尽くしたとの見方が多い。また日電硝株は、きょ うの取引終了時点で日経平均株価に新たに組み入れられる。

東芝(6502):2.3%高の405円。電子書籍配信サービスに参入す る、と26日付の日経新聞朝刊が報道。まず28日に米国で電子書籍サ イトを開設、端末に加え書籍の配信も含めたサービスを展開するとい う。このほか、ビルや工場の設備に関する環境・省エネをトータルに 提案する「スマートコミュニティ」事業を強化する、と発表した。

マツダ(7261):2%高の202円。同社と米フォード・モーター、 中国自動車大手の長安汽車集団との合弁会社である長安フォードマツ ダ汽車は25日、5億ドル(約420億円)を投じて重慶市にエンジン工 場を建設する覚書を同市政府と交わした。中国での展開力強化を見込 む動きが優勢となった。

クラレ(3405):1.6%高の1073円。収益性の高い光学用ポバール フィルムが好調で、4-9月(上期)の連結営業利益は前年同期比2.5 倍程度の240億円強になりそう、と25日付の日経新聞朝刊が報道。足 元の好業績を評価した買いが先行した。

日本オラクル(4716):1.4%安の4015円。大和証券キャピタル・ マーケッツ金融証券研究所では、24日に投資判断を従来の「1(買い)」 から「2(アウトパフォーム)」に引き下げた。円高などからマクロ環 境は当初想定ほど好転が望めないほか、ロイヤルティー料率の上昇に 伴い同証業績予想を下方修正したことによる。

一建設(3268):2%高の2153円。三菱UFJモルガン・スタン レー証券は24日付で同社株の調査を開始、戸建て分譲住宅大手で、デ フレ局面で成長が持続できる点を評価した。目標株価は2950円に設定、 投資判断を「アウトパフォーム」とした。

日神不動産(8881):7.2%高の464円で高値引け。終値で8月19 日以来、約1カ月ぶりの高値水準に戻した。単身者向けの「デュオス テージ」などが好調に推移、業績回復期待が強まっている。シティグ ループ証券は24日付で、日神不株の取材報告リポートを発行したこと も上げに拍車をかけた。

千葉銀行(8331):1.8%高の512円。発行済み株式総数の1.1% に相当する1000万株を上限に自社株買いを行う。取得期間は10月1 日から29日、取得金額上限は60億円。株式需給の好転が見込まれた。

東京エレクトロン デバイス(2760):1.5%高の13万5700円。一 時13万7500円と7月15日以来、約2カ月半ぶりの高値を回復した。 産業機器関連の回復が会社側の想定を上回って推移し、11年3月通期 の連結純利益予想を従来の16億4000万円から19億1000万円に17% 増額修正した。前期実績比では64%の最終増益となる見通し。

セブン&アイ・ホールディングス(3382):1.4%高の1974円。同 社が食品や衣料品などの取引先メーカーに自社通販サイトを開放、数 年内に1000店規模が参加する「仮想商店街」を築く、と27日付の日 経新聞朝刊が報じた。

ドクターシーラボ(4924):4.5%高の28万6400円。三菱UFJ モルガン・スタンレー証券は24日、投資判断「中立」から「アウトパ フォーム」に、目標株価を30万4000円から32万5000円に上げた。

アズジェント(4288):6%高の11万円。同社は27日、販売する イメージバックアップソフト「ShadowProtect」が29日にリコーが発 売するサービスパッケージ「LANフォルダ2」のバックアップツー ルに採用されたと発表した。

サマンサタバサジャパンリミテッド(7829):8.8%高の7万8000 円。新商品開発、都心一等地や空港出店など効果的出店で売上高が予 想を上回ったほか、経費見直しの効果で10年8月期の連結純利益は前 年同期比3倍の2億8000万円と、従来計画の1億2000万円から上振 れたもよう、と27日正午に発表した。