スペインの11年予算案:増税と歳出削減で財政赤字圧縮へ

スペイン政府は少なくとも過去30 年で最も厳しい予算案を発表した。高額所得者への増税や歳出削減を 盛り込んでおり、ユーロ圏で3番目に多い財政赤字の削減を目指す。 政府はまた、失業率の予想を引き上げた上で、経済成長率の見通しは 据え置いた。

サルガド財務相は24日、マドリードで2011年予算案について説 明。納税者の所得について12万ユーロ(約1360万円)超と17万5000 ユーロ超の2つの区分を新たに設けることで、最大2億ユーロの税収 につながるとの見通しを示した。スペイン内閣はこの日、予算案を承 認した。財務相によると、歳出は10年と比較し約3%減る見通し。

スペイン政府は約2年間のリセッション(景気後退)からの回復 を頓挫させることなしに、11年の財政赤字の対国内総生産(GDP) 比率を09年の11%から6%まで圧縮することが可能であることを示 したい意向だ。財政赤字比率が高いユーロ圏諸国の財政を疑問視する 見方が再浮上する中、同比率の引き下げは一段と急を要する情勢とな っている。

スペイン政府は同比率を11年に6%まで圧縮した後、12年に

4.4%、13年には欧州連合(EU)が求める水準の3%を達成する目 標を掲げている。政府はまた、09年の同比率について11.2%から

11.1%に修正した。

11年の国内総生産(GDP)成長率については、1.3%との予想 を維持。これは、国際通貨基金(IMF)の予想(0.6%)の2倍余り となっている。現在欧州で最悪の20.3%となっている失業率について は、11年に19.3%に改善するとの予想を示した。ただ、従来は18.9% を予想していた。

所得税全体の半分を管理する中央政府は同税率を、所得12万ユー ロ超で22.5%と、従来の21.5%から引き上げる。また所得が17万5000 ユーロ超では23.5%が適用される。

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