アングロ・アイリッシュ救済、70億ユーロの追加資本注入も-今週公表

【記者:Dara Doyle、Joe Brennan】

9月27日(ブルームバーグ):アイルランド政府は、昨年国有化 したアングロ・アイリッシュ銀行の最終的な救済費用の見積もりを今 週公表し、欧州連合(EU)からの緊急資金を必要とするのではない かという投資家の懸念の沈静化に努める見通しだ。

レニハン財務相は最新の見積もりを10月1日までに発表する予 定。財務相は9月22日、救済コストへの対処は可能との見方を示し た。政府はアングロ・アイリッシュに既に220億ユーロ(約2兆 5000億円)を投入すると約束しているが、米格付け会社スタンダー ド・アンド・プアーズ(S&P)は、最終的な救済費用が国内総生産 (GDP)の20%に相当する350億ユーロに膨らむとみている。

関係者2人が公式発表を前に匿名で語ったところでは、アング ロ・アイリッシュは最大70億ユーロの追加資本を必要とする可能性 がある。

NCBストックブローカーズの債券セールス責任者、キャサル・ オリアリー氏(ダブリン在勤)は「市場は疑いの余地のない明快さを 求めている。アングロについては、それが本当に最終的な数字だと投 資家が納得する必要がある」と話す。

欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会がアイルランド政 府にアングロ・アイリッシュへの追加資金の投入を認めた8月10日 以降、アイルランドの10年国債利回りは124ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇している。アイルランドが不動産ブームに 沸いた約10年間、同行は国際市場から借り入れた資金を不動産開発 業者に融資し、2006年時点の株式時価総額は100億ユーロを上回っ ていた。

英日曜紙サンデー・タイムズが26日報じたところでは、アイル ランド政府は、アングロ・アイリッシュの優先債40億ユーロ相当に ついて、債券保有者との交渉を通じて、割引価格で買い戻すか、分割 後に設立される資産回収銀行の株式と交換したい意向とみられる。ま た、劣後債24億ユーロ相当を最大90%の割引率で買い戻すことを 目指す可能性もあると同紙は伝えている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE