NY外為(24日):ドル下落、経済統計でリスク資産需要

ニューヨーク外国為替市場では ドルが週間ベースで主要通貨のすべてに対して下落。米国の製造業 耐久財受注額(輸送機器除く)が拡大し、ドイツの企業景況感指数 も改善したことから高利回り資産への需要が高まった。

ユーロは対ドルで4月以来の高値をつけ、対円でも8月以来の 高値に上昇した。景気回復の鈍化はエコノミスト予想ほど深刻では ないとの見方が背景だ。スイス・フランは対ドルで最高値に上昇。 オーストラリア・ドルは米ドルに対して2008年7月以来の水準に 上げた。

BNYメロンの為替グループのマネジングディレクター、サマ ルジット・シャンカー氏は、「リスク回避の最悪期は過ぎた。ドル が劣勢に立たされている」と述べ、「ドルが全体的に弱く、円も介 入懸念で上値が抑えられていることから、ユーロは安全弁としての 恩恵を受けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時16分現在、ドルは対ユーロで

1.3%下げて1ユーロ=1.3492ドル。前日は1.3314ドルだった。 ユーロは対ドルで4月20日以来の高値となった。円は対ユーロで

1.2%安の1ユーロ=113円72銭(前日112円35銭)。円は対ド ルで1ドル=84円29銭。東京時間には85円40銭まで売られて いた。

米資本財受注と独景況感

米商務省の発表によると変動の大きい輸送用機器を除く製造 業耐久財受注額は8月に前月比で2%増加した。市場予想は1%増 だった。

ドイツのIfo経済研究所がまとめた9月の独Ifo企業景 況感指数は106.8と、前月の106.7から上昇し、07年6月以来 の高水準を記録。ブルームバーグがまとめたエコノミスト36人の 予想中央値では、106.4への低下が見込まれていた。この指標に反 応し、ユーロが買いを集めた。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・ フォチェスキ氏は、「Ifoの景況感指数と米国の資本財受注の統 計がやや良好な内容だったので、リスク志向が若干、市場に戻った」 と述べた。

スイス・フランはこの日、対ドルで最大0.7%上昇して1ドル =97.86サンチーム。1971年のデータ集計開始以来の最高値に並 んだ。ユーロは対フランで1.3%上昇して1フラン=1.3289ユー ロ。

円は対ドルで一時1.1%下落。9月15日の日本の為替介入以 来、日中ベースとしては最大の値下がりだった。投資家の為替再介 入観測が背景だった。その後円は下げを埋めた。日本政府高官は為 替の介入についてコメントを避けた。

人民元

この日の人民元はここ1週間で初めてドルに対して下落。1ド ル=6.69元。人民元は6月に中国政府がペッグ制を終了して以来、 対ドルで約2%上昇した。

米下院歳入委員会は24日、中国に人民元のさらなる上昇を促 すことを目的とした対中制裁法案を可決した。

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