9月24日の米国マーケットサマリー:ドルが下落、金は最高値更新

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3493 1.3314 ドル/円 84.30 84.38 ユーロ/円 113.75 112.35

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,860.26 +197.84 +1.9% S&P500種 1,148.67 +23.84 +2.1% ナスダック総合指数 2,381.22 +54.14 +2.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .44% +.02 米国債10年物 2.61% +.06 米国債30年物 3.79% +.06

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,298.10 +1.80 +.14% 原油先物 (ドル/バレル) 76.58 +1.40 +1.86%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが週間ベースで主要通貨のす べてに対して下落。米国の資本財受注が拡大し、ドイツの景況感指数 も改善したことから高利回り資産への需要が高まった。

ユーロは対ドルで4月以来の高値をつけ、対円でも8月以来の 高値に上昇した。景気回復の失速はエコノミスト予想ほど深刻ではな いとの見方が背景だ。スイス・フランは対ドルで最高値に上昇。オー ストラリア・ドルは米ドルに対して2008年7月以来の水準に上げた。

BNYメロンの為替グループのマネジングディレクター、サマ ルジット・シャンカー氏は、「リスク回避の最悪期は過ぎた。ドルが 劣勢に立たされている」と述べ、「ドルが全体的に弱く、円も介入懸 念で上値が抑えられていることから、ユーロは安全弁としての恩恵を 受けている」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時8分現在、ドルは対ユーロで1.2% 下げて1ユーロ=1.3460ドル。前日は1.3314ドルだった。ユー ロは対ドルで4月20日以来の高値となった。円は対ユーロで1.2% 安の1ユーロ=113円65銭(前日112円35銭)。円は対ドルで1 ドル=84円37銭。東京時間には85円40銭まで売られていた。

◎米国株式市場

米株式相場は大幅反発。S&P500種株価指数は4カ月ぶりの高 値に上昇した。米耐久財受注統計で設備投資の先行指標となる航空機 を除く非国防資本財受注が増加したことや、ナイキの決算が市場予想 を上回ったことを手掛かりに回復腰折れ懸念が緩和、買いが優勢にな った。

アルコアとキャタピラーがそれぞれ素材株と資本財株指数の上昇 をけん引。統計では変動の大きい輸送用機器を除く耐久財受注額がエ コノミスト予想の2倍の伸びとなった。中国での販売急増が明らかに なったナイキも高い。ヒューレット・パッカード(HP)も値上がり。 同社が示す2011年の業績予見通しは市場予想を上回る見込みだとア ナリストが指摘した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比2.1%高の1148.67。終値ベースでは5月13日以 来の高値となり、週間では4月以来最長の連続高となった。このまま いけば9月としては1939年以来最大の上昇となる見通し。ダウ工業 株30種平均は197.84ドル(1.9%)上昇の10860.26ドル。

ベル・エア・インベストメント・アドバイザーズ(ロサンゼルス、 運用資産50億ドル)のトッド・モルガン会長は、「米経済はゆっく り、ゆっくりと改善するだろう」と話す。「株式は最も割安な金融資 産となっている。巨額の手持ち資金を持て余した投資家は再び市場に 参入してくる」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。10年債利回りは6営業日ぶりに上昇した。8 月の米耐久財受注統計で、変動の大きい輸送用機器を除く受注が市場 予想を上回ったことが材料視された。

景気の回復が示唆されたことで、米連邦準備制度理事会(FRB) が国債購入を増やすとの観測が後退。これにより10年債は値下がり し、週間ベースでの上げを縮めた。株式・原油相場の上昇も比較的安 全な国債への需要低下につながった。

グッゲンハイム・パートナーズの米金利トレーディング責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「耐久財受注の数字は全般的な市場の予想 よりも若干良かった」と指摘。「債券相場はこの2週間かなり上昇し ていた。予想より良かった耐久財受注の数字と株式相場の値上がりも 合わさり、国債はこれまでの上げの一部を失った」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時3分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇し2.61%。同年債(表面利率2.625%、 2020年8月償還)価格は17/32下げて100 3/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。一時は1オンス=1300ドルを 上抜き、過去最高値を更新した。ドル安で代替資産としての貴金属に 買いが入り、銀も上昇。1980年以来の高値を付けた。

金は年初来で18%高、銀は同27%の値上がり。世界の株式や米 国債、大半の工業用金属より高いパフォーマンスとなっている。この 日のドルは主要6通貨のバスケットに対して昨年2月以来の水準に下 げた。

マッコーリー・グループのヘッジファンド営業担当ディレクター、 マイケル・グイド氏(ニューヨーク在勤)は、「金にはまだまだ上昇 余地がある」と語る。「金利上昇を心配する必要はない。ドルは再び 守りに回っている。銀は特に記録を更新していないので、今後は価格 の上昇加速が見込まれる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は前日比1.80ドル(0.1%)高の1オンス=1298.10 ドルで終了した。一時は1301.60ドルまで上昇し、過去最高値を付 けた。

銀先物12月限は前日比18.6セント(0.9%)高の1オンス=

21.399ドル。一時は1980年10月以来の高値となる同21.48ド ルまで買い進まれた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続伸。2週間ぶりの高値をつけた。 ドルが対ユーロで下げたため、代替投資として商品全体の魅力が高ま った。

原油は一時2%上げた。ドイツのIfo経済研究所がまとめた9 月の独企業景況感指数は予想に反して上昇し、3年ぶりの高水準とな った。8月の米耐久財受注統計で航空機を除く非国防資本財受注の増 加が明らかになると、原油は上げ幅を拡大した。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)のチーフ市場ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は、「ドル 安ですべての商品相場が押し上げられている。商品には最終消費のた めではなく、価値保存の手段としての買いが入っている」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比1.31ドル(1.74%)高の1バレル=76.49ドルで終了した。 週間では2%高。

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参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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