米国債(24日):下落、耐久財受注受け-株上昇も材料

米国債相場は下落。10年債利 回りは6営業日ぶりに上昇した。8月の米耐久財受注統計で、変動の 大きい輸送用機器を除く受注が市場予想を上回ったことが材料視され た。

景気の回復が示唆されたことで、米連邦準備制度理事会(FRB) が国債購入を増やすとの観測が後退。これにより10年債は値下がり し、週間ベースでの上げを縮めた。株式・原油相場の上昇も比較的安 全な国債への需要低下につながった。

グッゲンハイム・パートナーズの米金利トレーディング責任者、 トーマス・ディガロマ氏は「耐久財受注の数字は全般的な市場の予想 よりも若干良かった」と指摘。「債券相場はこの2週間かなり上昇し ていた。予想より良かった耐久財受注の数字と株式相場の値上がりも 合わさり、国債はこれまでの上げの一部を失った」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時21分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇し2.61%。同年債(表面利率

2.625%、2020年8月償還)価格は15/32下げて100 5/32。 10年債利回りは週間では13bp低下と、8月13日終了週以降で 最大の下げとなった。

2年債利回りはこの日、2bp上昇し0.44%。週間では2bp の低下となった。

株や商品は上昇

米株式相場は4日ぶりに反発。S&P500種株価指数は2.1% 上昇した。金先物相場は一時1オンス=1300ドルを超え、過去最高 値を更新した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11 月限は1.74%高の1バレル=76.49ドル。

米商務省が24日発表した8月の米耐久財受注統計では、変動の 大きい輸送用機器を除く8月の受注は前月比2%増加した。市場予想 は1%増だった。

同じく商務省が発表した8月の新築一戸建て住宅販売(季節 調整済み、年率換算)は前月比変わらずの28万8000戸だった。 これは5月の28万2000戸に次いで、1963年の調査開始以降2 番目に低い水準。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は29万5000戸だった。これに反応し、米国債は一 時下げを縮める場面があった。

追加緩和の見通し

米連邦公開市場委員会(FOMC)は、21日の声明で「委員会は 今後も経済見通しと金融の動向を見守り、景気回復を支援し時間をか けてインフレを責務と一致する水準に戻すため、必要に応じて緩和措 置を追加する用意がある」と記した。

モーガン・キーガンの債券資本市場部門プレジデント、ケビン・ ギディス氏は顧客向けリポートで、「声明は景気刺激への取り組みの 一環として長期金利を押し下げたいというFRBの願望を示唆する新 たな証しだ」と指摘した。

シティグループは、FRBによる追加の資産購入の規模について、 2009年を上回る可能性があると指摘する。

ストラテジストのブレット・ローズ氏は今週、電子メールで発表 したリポートで、「量的緩和が必要になった場合、その規模は米国債 の購入だけで1カ月当たりおよそ1000億ドルとなり、まず2-3四 半期実施すると予想している」と記した。

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