欧州債(24日):ドイツ債が下落-ポルトガルとアイルランド債反発

欧州債市場ではドイツ国債相場 が4日ぶりに下落した。ユーロ圏周縁国の国債に対する投資意欲が 戻ったことを背景に、ポルトガルとアイルランドの両国債のドイツ 国債に対するプレミアム(上乗せ金利)は過去最大から縮小した。

ドイツ国債は週間ベースでは上昇。政治的な反対と景気回復の 減速で、重債務国の赤字削減に向けた取り組みに影響が及ぶとの懸 念が高まった。

この日はスペイン国債とドイツ国債のスプレッド(利回り格差) も縮小した。スペイン政府が高額所得者への増税や歳出削減を盛り 込んだ予算案を発表したことがきっかけ。

ドイツ銀行(ロンドン)の債券ストラテジスト、モヒト・クマ ール氏は、「周縁国の国債にとって買い材料が幾つか見られる」と 述べ、アイルランド国債について「ファンダメンタルズの観点から すると、スプレッドは極めて魅力的だ」と続けた。

ロンドン時間午後4時現在、独10年債利回りは前日比5ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.33%。前週末比 では9bp低下した。同国債(表面利率2.25%、2020年9月償 還)価格は0.39ポイント下げ99.28。

ポルトガル10年債と同年限のドイツ国債のスプレッドは402 bpで、前日からほぼ変わらず。一時は420bpまで拡大した。ア イルランドと独10年債のスプレッドは430bpまで広げた後、前 日比ほぼ変わらずの417bpとなった。