9月24日の欧州マーケットサマリー:株が上昇、英独国債は反落

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3472 1.3314 ドル/円 84.35 84.38 ユーロ/円 113.63 112.35

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 263.97 +2.90 +1.1% 英FT100 5,598.48 +51.40 +.9% 独DAX 6,298.30 +113.59 +1.8% 仏CAC40 3,782.48 +71.87 +1.9%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .73% +.03 独国債10年物 2.34% +.06 英国債10年物 3.04% +.09

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,297.00 +6.25 +.48% 原油 北海ブレント 79.05 +.94 +1.20%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は上昇。ドイツの企業景況感が予想に反して上昇し たほか、米資本財受注が増加に転じたため、景気減速懸念が和らぎ、 上げに転じた。

半導体設計の英ARMホールディングスが高い。米ソフトウエア メーカーのオラクルがARM買収に関心があるとの観測がきっかけ。 独スポーツ用品メーカー、独アディダスも上げた。同業の米ナイキが 中国での売り上げの大幅増加を明らかにしたことが買い材料。独自動 車部品メーカー、コンチネンタルはドイツ銀行による株価目標引き 上げを好感して買われた。

ストックス欧州600指数は前日比1.1%高の263.97。週間ベ ースでは0.4%上げた。アイルランド国債の保証コストが過去最高と なったことで一部の欧州諸国が債務返済で困難に陥るとの懸念から、 同指数は前日まで3日続落していた。

ライファイゼン・キャピタル・マネジメントの世界株式担当責任 者、ヘルベルト・ペルス氏は米耐久財受注統計発表前のインタビュー で、「当社は株式相場が現時点ではかなり割安だと判断し、引き続き 株式をかなりのオーバーウエート(基準以上)にしている」と指摘。 「米国の景気が二番底に陥るとの懸念があるが、当社はそうなるとは みていない」と続けた。

ドイツのIfo経済研究所が24日発表した9月の独Ifo企業 景況感指数は106.8に上昇し、2007年6月以来の高水準を記録し た。8月の米耐久財受注統計では、設備投資の先行指標となる航空機 を除く非国防資本財受注が増加したものの、全体の製造業耐久財受注 額は前月比で1.3%減少した。

ARMは6.1%上昇。オラクルのラリー・エリソン最高経営責任 者(CEO)は23日、半導体メーカーや特定業界を対象とするソフ ト制作会社の買収を検討していることを明らかにした。

アディダスは5.4%上昇。コンチネンタルは6%上げた。ドイツ 銀は同銘柄の株価目標を63ユーロから68ユーロに引き上げた。こ れは前日終値を28%上回る水準。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が4日ぶりに下落した。ユーロ圏 周縁国の国債に対する投資意欲が戻ったことを背景に、ポルトガルと アイルランドの両国債のドイツ国債に対するプレミアム(上乗せ金利) は過去最大から縮小した。

ドイツ国債は週間ベースでは上昇。政治的な反対と景気回復の 減速で、重債務国の赤字削減に向けた取り組みに影響が及ぶとの懸 念が高まった。

この日はスペイン国債とドイツ国債のスプレッド(利回り格差) も縮小した。スペイン政府が高額所得者への増税や歳出削減を盛り 込んだ予算案を発表したことがきっかけ。

ドイツ銀行(ロンドン)の債券ストラテジスト、モヒト・クマ ール氏は、「周縁国の国債にとって買い材料が幾つか見られる」と 述べ、アイルランド国債について「ファンダメンタルズの観点から すると、スプレッドは極めて魅力的だ」と続けた。

ロンドン時間午後4時現在、独10年債利回りは前日比5ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.33%。前週末比 では9bp低下した。同国債(表面利率2.25%、2020年9月償 還)価格は0.39ポイント下げ99.28。

ポルトガル10年債と同年限のドイツ国債のスプレッドは402 bpで、前日からほぼ変わらず。一時は420bpまで拡大した。ア イルランドと独10年債のスプレッドは430bpまで広げた後、前 日比ほぼ変わらずの417bpとなった。

◎英国債市場

英国債市場では10年債相場が4日ぶりに下落した。イングラン ド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会(MPC)の元委員、ケイ ト・バーカー氏が資産購入を通じた一段の景気刺激策の可能性は「確 実性が低下した」との見方を示したことに反応した。

バーカー氏は23日の米経済専門局CNBCとのインタビュー で、「依然としてインフレの高止まりへの懸念の方が強い」と指摘し、 量的緩和を拡大する可能性については「答えが見えない」と語った。

10年債利回りは週間ベースでは約1カ月ぶりの大幅低下。22日 には1年余りで最大の下げを記録した。米連邦準備制度理事会(FR B)が国債購入を拡大する可能性を示唆したほか、前回の英金融政策 委員会(MPC)の議事録で、一部のMPCメンバーが景気刺激策の 拡大の可能性が高まったとの見方を示したことがきっかけ。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの債券ストラテ ジスト、ジョン・レース氏(ロンドン在勤)は、「MPCメンバー間 の意見を分けているインフレをめぐる問題があるのに加え、4-6月 (第2四半期)の堅調な成長は、量的緩和が間近に迫っていないこと を意味する」と述べ、「ただ、議事録を受け、量的緩和の可能性は1 週間ほど前に比べると高まったようだ」と続けた。

ロンドン時間午後4時24分現在、10年債利回りは前日比9ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.04%。同国債 (表面利率4.75%、2020年3月償還)価格は0.775ポイント下げ

113.91。前週末比では9bp低下し、下げ幅は8月20日終了週以 降で最大となった。

2年債利回りは前日比5bp上昇の0.69%。週間ベースでは1 bp下げた。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212-617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba +1-212-617-3007 schiba4@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE