田辺三菱薬株が3カ月ぶり高値、FDAが硬化症薬「ジレニア」承認

中堅製薬メーカーの田辺三菱製薬 株が連騰。一時前営業日比3.5%高の1379円と6月23日以来、約3 カ月ぶりに高値を付けた。同社が創製し、欧米での開発権などをノバ ルティスに供与した多発性硬化症治療薬「ジレニア」が21日に米国食 品医薬品局(FDA)から承認を取得した。使用の際の条件も特にな かったため、同薬の収益貢献期待が一段と強まった。

ノバルティスは22日、ジレニアがFDAの正式承認を得たと発表。 同社グローバル開発部門の責任者であるトレバー・ムンデル氏は電話 会議で、「数十億ドルレベルの売り上げが期待できる」と述べた。

野村証券の漆原良一シニアアナリストは22日付の投資家向けリ ポートで、ジレニアの承認審査中に第3相試験(フェーズ3)のデー タから、皮膚がんの副作用が懸念されていた経緯を説明。「条件付きで の承認になると見られていたが、現状入手可能なリリース等からは薬 剤投与に関して制限がない模様で、ポジティブ」と指摘した。

同証では、従来からジレニアのピーク時年商を2000億円と推計。 田辺三菱薬がノバルティスから受け取るランニングロイヤルティーは 欧米での末端売り上げの10%になるとみている。

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