レポ金利が0.122%に上昇、期末接近で運用慎重-TB3カ月物は低下

短期金融市場では、足元のレポ(現 金担保付債券貸借)金利が強含んだ。資金需要が高まる9月中間期末 が接近したことで運用側が取引に慎重だった。一方、3カ月物の国庫 短期証券(TB)利回りは0.11%に小幅低下した。

24日の東京レポレートは、2営業日後に始まる翌日物(スポット ネクスト物)が22日に比べて0.3ベーシスポイント(bp)高い0.122% になった。16日に0.127%まで上昇した後、いったん低下したが、期 末接近で再び上昇に転じている。

国内証券のディーラーは、銀行の手元資金は潤沢とみられるが、 期末には金利が上昇するとの見方から運用側が低めの取引水準に慎重 になっていると指摘。日本銀行の資金供給オペが期待したほど増えな いため、証券ディーラーが資金確保を急ぎやすくなっているともいう。

日銀は午後、本店共通担保オペ8000億円(9月27日-10月5日) を実施した。27日はTB3カ月物の発行日。同日に終了する本店オペ 6000億円に対して増額して継続された。ただ、平均落札金利は前回比

0.1bp高い0.113%となり、応札倍率は5.7倍と需要が強かった。

大規模な為替介入資金が流入した17日以降、日銀当座預金が18 兆-19兆円台、準備預金(除くゆうちょ銀)は13兆円台の高水準で 推移している。このため、銀行は準備預金の積み上げが進んで手元資 金に余裕があるとみられるが、レポの低めの金利での運用には慎重だ った。

一方、TB市場では、新発3カ月物139回債が22日より0.2-

0.3bp低い0.11%で取引された。市場関係者によると、残存期間が3 カ月物以内のTBは地方金融機関などから期末のバランスシート調整 を目的とした買いが入っているという。来週27日に期内受け渡しの最 終売買日を迎える。

金先相場、うわさで上昇

午後のユーロ円3カ月金利先物相場は一時上昇(金利は低下)す る場面があった。政府・日銀による円売り為替介入のうわさが出たほ か、白川方明日銀総裁の辞任のうわさも指摘され、追加金融緩和を要 請する圧力が強まっているとの見方につながった。

中心限月2011年6月物は午後の取引では、22日終値と横ばいの

99.72で始めたが、1時過ぎから買いが優勢になり、一時は0.01ポイ ント高い99.73と4営業日ぶりの高値を付けた。その後は99.72まで 再び売られた。

国内大手銀行の短期金利ディーラーは、先手を打って追加緩和に 踏み切ろうとしている米連邦準備制度理事会(FRB)に対して、日 銀は常に後手に回っていると、政府がいら立ちを感じている可能性も あるという。

午後のドル・円相場は1ドル=84円台半ばから85円台前半まで 円が急落し、為替介入のうわさが出たことで、円資金増加の見方につ ながった。財務省幹部は介入について「ノーコメント」としており、 再び84円台後半に円が買われている。市場では、日銀総裁辞任のうわ さでファンド勢がドル買い・円売りを強めたとの見方も出ていた。

今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で追加緩和実施 の用意があることが明らかにされ、FRBによる米国債の買い入れ拡 大観測が出ている。米国の追加緩和はドル安・円高要因。国内証券の ディーラーは、日銀が消極的な姿勢を取っている国債買い入れ増額に ついて、政府が要請を強めている可能性もあるとみていた。