【個別銘柄】波乱の輸出、レアアース、日オラクル、三井糖、芝浦メ

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り

輸出関連株:キヤノン(7751)が前営業日比1.7%安の3795円、 信越化学工業(4063)が3.4%安の4225円、京セラ(6971)が2.2% 安の7950円など。米連邦住宅金融局が22日発表した7月の住宅価格 指数は前月比0.5%低下と、8カ月連続のマイナス。米労働省が23日 に発表した18日に終わった1週間の新規失業保険申請件数は前週か ら1万2000件増加し46万5000件となった。米景気の先行き不安、根 強い円高警戒から売りが先行。ただ午後は、日本政府の円売り介入観 測が市場で広がり、キヤノンは一時上昇転換するなど波乱の動き。

アルコニックス(3036):5.1%高の1645円。米ニューヨーク・タ イムズ(NYT)電子版が22日、中国政府が日本向けのレアアース(希 土類)の輸出を全面禁止したと報道。希少金属(レアメタル)の輸入 などを手掛ける同社株に思惑含みの買いが入った。このほか、国内で 貴金属リサイクル事業を手掛ける松田産業(7456)が3.6%高の1398 円、アサヒホールディングス(5857)も1.2%高の1795円と上昇。

日立金属(5486):2.4%安の958円。中国の税関当局がレアアー スの対日輸出を全面的に禁止したとの報道を受け、レアアースのネオ ジムなどを用いた産業用磁石を手掛ける同社株に売りが出た。このほ か、希土類のセリウムの輸入販売を手掛ける第一稀元素化学工業(4082) が3%安の2541円、陶磁器やファインセラミック原料メーカーの共立 マテリアル(1702)も小口の売りで3.9%安の325円。

日本電気硝子(5214):1.2%安の1117円と続落。4-9月の連結 純利益予想を420億円に下方修正した。従来は490億-530億円を見 込んでいたが、得意先による生産調整の影響を受け、売り上げが予想 を下回ることになった。同社株の下げも影響し、東証1部のガラス・ 土石製品株指数は33業種の下落率2位。

日本オラクル(4716):8.5%安の4070円。今期(2011年5月期) 単独営業利益予想を414億円から前期比2.2%減の380億円に減額。 日米の税務当局間でロイヤルティーの料率変更に関する相互協議を伴 う事前確認が行われ、料率の変更で仮合意。同社の実質的な親会社で あるオラクル・コーポレーションやその子会社に支払うロイヤルティ ー料率が今期以降引き上げられることになるためとしている。

コニカミノルタホールディングス(4902):4.6%安の793円。ド イツ証券は22日、投資判断を「買い」から「ホールド」に、目標株価 を990円から850円に引き下げた。短期的にはオプト製品需要の伸び 悩み、中長期的には事務機事業の成長鈍化が懸念されるとしている。

JVC・ケンウッド・ホールディングス(6632):7.9%高の288 円。経営効率化のため、傘下の日本ビクター、ケンウッド、J&Kカ ーエレクトロニクスの3社を事実上統合する方針を固めた、と24日付 の読売新聞朝刊が報道。このほかコスモ証券は22日、新規に投資判断 を「B+(中立プラス)」、目標株価360円に設定。同証では、本格的 な統合効果はこれからとし、業績変化率を評価した。

田辺三菱製薬(4508):2.7%高の1368円。野村証券は22日付リ ポートで、期待の新薬である多発性硬化症治療薬「ジレニア」が21 日に米食品医薬品局(FDA)から正式承認を取得したとし、薬剤投 与に関して制限がないもようであることはポジティブと指摘した。

三井製糖(2109):5%高の335円。米FDAが「ジレニア」を承 認したことで、シティグループ証券は「ロイヤルティー(数パーセン トと推定)を受け取る三井糖にもプラスか」と、22日付のリポートで 指摘した。粗糖先物が直近で騰勢を強める中、三井糖は来月から砂糖 の卸値を引き上げることも、利ざや改善期待につながっている。

アサヒビール(2502):1.5%高の1626円。中国食品最大手の頂新 グループに近く10%弱、500億円以上を出資する方針を固めた、と24 日付の日本経済新聞朝刊が報道。出資額は最大1000億円近くになる可 能性もあり、原材料調達や物流から販売まで全面的な事業提携に踏み 切るとしている。

芝浦メカトロニクス(6590):4.6%安の293円。従来未定だった 第2四半期末配当予想をゼロにすることに決めたと、この日午後1時 に発表。前期に続く無配方針を失望した売りに押された。

三菱総合研究所(3636):13%高の1740円。上場市場が9月29 日付で東証1部に指定替えになる、と22日に発表。実施日の翌月末と なる10月29日からTOPIX算出の採用銘柄となるため、株価指数 に連動した運用を手掛けるファンドの買いを先回りした動きが出た。

ヤマハ発動機(7272):2.2%高の1244円。三菱UFJモルガン・ スタンレー証券は22日、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」 に引き上げた。

シミック(2309):2.3%高の2万6720円。10年9月期末の配当 予想を190円から340円に増額修正したことを受け、買いが優勢とな った。同社は、製薬会社などの医薬品開発のサポート業務を請負う。

曙ブレーキ工業(7238):0.8%高の481円。独立系株式調査会社 のTIWでは、会社側による上方修正後の通期業績計画にはなお上振 れ余地があるとし、堅調な株価展開を予想。22日付で株価判断を「2 (ニュートラル)」から「2+(ややポジティブ)」に引き上げた。

ライトオン(7445):0.9%安の447円。9月度の既存店売上高は 前年同月比24%減だった。主力のデニムや秋物商品の販売が全般的に 苦戦した。

シニアコミュニケーション(2463):20%安の300円と大幅に4日 続落。有価証券届出書の虚偽記載に伴い、9月25日付で上場廃止とな るため、市場での取引最終日に伴い処分売り圧力が続いた。

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