米長短金利差の縮小、二番底の確率上昇を示唆-クリーブランド連銀

米国債の長短金利差が縮小してい ることは、景気が二番底に陥る可能性が高まっていることを示してい ると、クリーブランド連銀はみている。

同連銀の銀行・金融機関調査責任者ジョゼフ・ハウブリック氏と 調査員ティモシー・ビアンコ両氏は23日公表のリポートで、米景気 が再び縮小し始める確率が8月時点で18.5%と、6月時点の12.4% を上回ったと指摘。根拠として、10年物国債と3カ月物債の利回り格 差が8月時点で2.45ポイントと、6月の3.17ポイントから縮小し た事実を挙げた。

両氏は「概して、平たんなイールドカーブ(利回り曲線)はぜい 弱な成長を、傾斜が急なイールドカーブは力強い成長を示す」と説明 した。

その上で米経済について、経済指標の発表を受けて過去3年で2 回目のマイナス成長になるとの懸念が広がっているものの、イールド カーブの現状は今後も景気が拡大し、年1%のペースで成長する確率 がなお80%あることを示唆しているとも指摘した。

米商務省が8月27日発表した4-6月(第2四半期)の実質国 内総生産(GDP)改定値は前期比年率1.6%増と、1-3月(第1 四半期)の3.7%増を下回る伸びにとどまった。

2年物と10年物の国債利回り格差は8月26日に1.96ポイント と、昨年4月以来の低水準を記録。今年2月18日には2.94ポイン トと、過去最大に達していた。利回り格差が拡大し、イールドカーブ がスティープ(傾斜)化した背景には、米連邦準備制度理事会(FR B)による2006年以来初めての公定歩合引き上げがあった。