9月23日の米国マーケットサマリー:株下落、ドルは対ユーロ反発

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3318 1.3406 ドル/円 84.35 84.50 ユーロ/円 112.34 113.27

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,662.42 -76.89 -.7% S&P500種 1,124.83 -9.45 -.8% ナスダック総合指数 2,327.08 -7.47 -.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .42% -.02 米国債10年物 2.54% -.01 米国債30年物 3.72% -.03

商品 (中心限月) 終値 前営業日比   変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,296.30 +4.20 +.33% 原油先物  (ドル/バレル) 74.92 +.21 +.28%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロに対して反発。 前日につけた5カ月ぶり安値から戻した。欧米の経済指標から景 気回復が足踏みしているとの見方が強まり、比較的安全とされる ドルの需要が高まった。

ドルは対ユーロで4日ぶりに上昇。米週間失業保険申請件数 が予想に反して前週比で増加したほか、米中古住宅販売は過去2 番目の低水準だった。ユーロ圏のサービス業と製造業を合わせた 9月の経済活動は予想以上に減速した。円は対ドルで4日続伸。

ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、ヴァシーリ・セ レブリアコフ氏(ニューヨーク在勤)は「全般的なリスク志向が 一段と不安定になっているようで、ドルの上昇につながっている」 と指摘。「ここ数日間にユーロの買い持ち高が積み上がっていたが、 景気の弱さを示唆する経済統計を受けて利益確定の売りが出た」 と述べた。

ニューヨーク時間午後4時11分現在、ドルは対ユーロで

0.7%上げて1ユーロ=1.3320ドル。前日は1.3406ドルだった。 ドルは対円で1ドル=84円34銭(前日は84円50銭)。ユーロ は対円で0.5%安の1ユーロ=112円34銭(前日は113円27 銭)だった。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は3日続落となっ た。金融機関の業績見通し悪化や米新規失業保険申請件数の増加 が売り材料になった。一方、テクノロジー株は堅調に推移した。

ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェー スは下落。バンク・オブ・アメリカ(BOA)が両社の業績見通 しを引き下げたほか、ボルカー元連邦準備制度理事会(FRB) 議長が、米住宅ローン市場は「完全に破たん」していると述べた ことが背景。一方、アップルは上昇。株式時価総額で中国のペト ロチャイナ(中国石油)を抜き、世界2位に浮上した。アナリス トによる同社の多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」の販売 見通し引き上げが好感され、過去19日間で17日目の値上がりと なった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種 株価指数は前日比0.8%安の1124.83。ダウ工業株30種平均は

76.89 ドル(0.7%)下落の10662.42ドル。

パーマネント・ポートフォリオ・ファンズ(サンフランシス コ)で約80億ドルの運用に携わるマイケル・クジオ氏は、「ひど い相場だ」と発言。「この日の経済統計は芳しくない内容だったし、 影響力のある人物の発言も重なった。その上、好調な上昇局面の 後とあり、売り浴びせの環境が整っていた。経済は成長停滞の段 階にある。投資家が反応したのはそのためだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは一時、3週間ぶりに

2.50%を下回った。米国の景気下支えのため、米連邦準備制度理 事会(FRB)が国債購入を増やすとの観測が背景にある。

10年債は5営業日続伸と、過去約1年で最長の上昇局面とな った。先週分の新規失業保険申請件数が予想外に増加したことが この日の買い材料となった。2年債利回りは、過去最低まで2ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満の水準となった。 21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明は追加金融緩和 の用意があると言及した。

米国大和証券の債券部門責任者、レイ・レミー氏は「今後2 -3週間に発表される経済指標はすべて精査されるだろう。そこ で経済の脆弱(ぜいじゃく)さを示すものがあれば、相場は上昇 し、利回りは低下する」と指摘。「FRBがすぐにでも措置を講じ ることを誰もが予想するだろう」と加えた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨー ク時間午後3時52分現在、10年債利回りは前日比2bp低下し

2.55%。同年債(表面利率2.625%、2020年8月償還)価格は、 1/8上げて100 22/32。同利回りは一時2.48%と、1日以来の 低水準を付ける場面があった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。株式やほかの投資対象資産 よりも先高観が強いことから買いが続いた。

金は前日にドル安を背景に、オンス当たり1298ドルと最高 値を更新した。年初からは18%上昇。一方、先進国の株式で構成 するMSCI世界指数は0.3%下落、主要通貨バスケットに対す るドル指数は2.8%上昇にとどまっている。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプ ラン 社長は、「金の上昇が止まる理由は見当たらない。ほかに資 金のやり場がなく、金に資金が集まるだろう」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金 先物相場12月限は前日比4.20ドル(0.3%)高の1オンス=

1296.30 ドルで終了した。前日までに5日連続で最高値を更新し ていた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。米景気先行指数が事前予 想を上回り、中古住宅販売が増加したことで景気拡大が来年も継 続するとの見方が強まった。原油価格はこれを受けて3日ぶりに 上昇し、1バレル=75ドルを突破した。

コンファレンス・ボードが発表した8月の米景気先行指標総 合指数(LEI)は5月以来で最大の上昇となった。全米不動産 業者協会(NAR)が発表した8月の中古住宅販売件数は増加。 1999年の統計開始以降で最低となっていた7月から持ち直した。

エネルギーコンサルティング会社、プレステージ・エコノミ クス(テキサス州オースティン)のジェイソン・シェンカー社長 は、「原油市場にとって最大の要素は景気先行指数だった」と指摘。 「同指数は景気先行きを占う上で重宝されている。数字は予想さ れていたよりずっと良かった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は 前日比47セント(0.63%)高の1バレル=75.18ドルで終了。 過去1年では9%の値上がり。

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