NY外為:ドルが対ユーロ反発、統計が回復足踏み示唆

ニューヨーク外国為替市場ではド ルがユーロに対して反発。前日につけた5カ月ぶり安値から戻した。 欧米の経済指標から景気回復が足踏みしているとの見方が強まり、比 較的安全とされるドルの需要が高まった。

ドルは対ユーロで4日ぶりに上昇。米週間失業保険申請件数が予 想に反して前週比で増加したほか、米中古住宅販売は過去2番目の低 水準だった。ユーロ圏のサービス業と製造業を合わせた9月の経済活 動は予想以上に減速した。円は対ドルで4日続伸。

ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、ヴァシーリ・セレブ リアコフ氏(ニューヨーク在勤)は、「マーケット全般でリスク志向 が一段と弱まったようで、これがドルの上昇につながっている」と指 摘。「ここ数日間にユーロの買い持ち高が積み上がっていたが、景気 の弱さを示唆する経済統計を受けて利益確定の売りが出た」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時11分現在、ドルは対ユーロで0.7% 上げて1ユーロ=1.3320ドル。前日は1.3406ドルだった。ドルは 対円で1ドル=84円34銭(前日は84円50銭)。ユーロは対円で

0.5%安の1ユーロ=112円34銭(前日は113円27銭)だった。

欧米の経済統計

8月の米中古住宅販売は、前月から増加したものの、過去2番目 に低い水準にとどまった。景気の底と判断された時期から1年経過し たが、依然として住宅市場は低迷している。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した8月の中古住宅販売件 数(季節調整済み、年換算)は413万戸に増加した。これは、1999 年の統計開始以降で最低となった7月の384万戸に次いで2番目に低 い。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中 央値は410万戸だった。

また労働省が発表した18日に終わった1週間の新規失業保険申 請件数(季節調整済み)は前週から1万2000件増加して46万5000 件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値 は45 万件だった。前週は45万3000件(速報値は45万件)に修正 された。

米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した8月の米景気 先行指標総合指数(LEI)は前月比0.3%上昇。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.1%上昇だった。 7月は前月比0.1%上昇。

ナショナル・バンク・オブ・カナダの外為担当マネジングディレ クター、ジャック・スピッツ氏(トロント在勤)は、「ユーロ圏、と くにアイルランドのニュースをみると、ユーロに買いを入れるのは間 違った判断と思われる」と指摘した。

マークイット・エコノミクスが発表した9月のユーロ圏総合 景気指数(速報値)は53.8と、前月の56.2から低下。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト15人の予想中央値は55.7だ った。同指数は50を上回ると経済活動の拡大を示す。

米中会談

中国人民元は1ドル=6.689元に上昇。オバマ米大統領と中国の 温家宝首相は23日にニューヨークで会談し、世界景気の回復を促進す るために両国は経済問題でさらに緊密に協力していくと確約した。

オバマ大統領は、「両国に経済面でまだやるべき課題が多く残さ れているのは明らかだ」と述べ、「均衡の取れた自律的な経済成長」 を実現するにはさらなる話し合いが必要だとも述べた。