【テクニカル分析】ユーロは6カ月ぶり高値1.35ドルへ-ドル安の波

外国為替相場のチャート分析に詳 しい三菱東京UFJ銀行金融市場部の井野鉄兵アナリストによると、 ユーロ・ドル相場は10月半ばごろ、約6か月ぶりに1ユーロ=1.35 ドル程度まで上昇する可能性が高い。

井野氏は22日のインタビューで、「ドル売りの流れに席巻されて いる。目先の調整はあり得るが、相場の方向性を映す移動平均線は軒 並み買いを示している」と指摘。21日に突破した200日線を安定的に 上回れば「ユーロ高・ドル安基調が一段と鮮明になる」と語った。

ユーロ・ドル相場は2009年11月25日に一時1.5144ドルに上昇。 米証券リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たんの前月に当た る08年8月以来の高値を記録した。今年6月7日には欧州債務危機を 背景に、06年3月以来となる1.1877ドルに下落。8月6日に1.3334 ドルと約3カ月ぶりの高値をつけた後、24日には1.2588ドルまで下 げた。9月中旬から上昇基調に入り、22日には一時1.3440ドルと約 5カ月ぶりのユーロ高・ドル安水準に達した。

井野氏は、ユーロ・ドル相場は1.35ドル前後が当面の上値めどに なると予想した。11月25日の高値1.5144ドルから6月7日の安値

1.1877ドルまでの下落幅をフィボナッチ級数の1つである50%戻し た水準が1.3511ドル。2月から4月まで1.35ドルを挟んで一進一退 になったことも、同水準で上昇が一服する理由に挙げた。

ただ、足元のユーロ高・ドル安は「ピッチがやや速過ぎる」とも 指摘。6月から8月にかけては、ユーロが0.1457ドル反発するのに約 2カ月かかったことから、1.35ドル前後に達するのは「10月半ばごろ になるのではないか」と分析した。

目先は①移動平均線を挟んで標準偏差に基づく下値支持線と上値 抵抗線を描いたボリンジャー・バンドの上限に達している②相場の短 期的な過熱感を測るウィリアムズの%Rも「買われ過ぎ」を示唆して いる③5日線の上昇ペースが急で21日線からかい離している-ため、 いったん短期的な調整が入る可能性もあると語った。