NY外為(22日):ドルが対ユーロ下落、追加緩和を警戒

ニューヨーク外国為替市場で はドル が対ユーロで5カ月ぶり安値に下落。連邦公開市場委員会 (FOMC)が声明で、必要に応じて一段の金融緩和の意向を表 明したことから、米ドル建て資産への需要が減退するとの観測が 高まった。

ドルは主要16通貨のうち13通貨に対して下落。FOMCは 前日の声明で「必要に応じて緩和措置を追加する用意がある」と 表明した。円は3日続伸、日本政府・日銀による追加介入が入る 可能性がある水準付近に上げた。ユーロは対ドルで4月21日以来 の高値に上昇。金先物は最高値を更新した。

ゲイン・キャピタル・グループ傘下のオンライン為替取引会 社FOREXドット・コム(ニュージャージー州ベドミンスター) のチーフストラテジスト、ブライアン・ドーラン氏は、「ユーロは ポンドやドルに売りを出している投資家にとっては、主な代替通 貨投資先だ」と述べ、「株式は米景気失速への懸念が高まり下落。 金は最高値に上昇。つまりドルは金とは反対方向に動くことを示 唆している」と分析した。

ニューヨーク時間午後4時20分現在、ドルは対ユーロで1% 下げて1ユーロ=1.3393ドル。前日は1.3264ドルだった。一 時は1.3440ドルをつけた。ドルは対円で0.7%下げて1ドル= 84円53銭(前日は85円9銭)。ユーロは対円で0.3%高の1ユ ーロ=113円21銭(前日は112円87 銭)だった。

ドル指数

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数が0.8%下げ、3月18日以来初めて80を割り込むと、 ドルは下げ足を強めた。

マニュファクチャラーズ&トレーダーズ・トラスト(ニュー ヨーク州バッファロー)の主任通貨トレーダー、ブライアン・テ ーラー氏は「市場参加者は利益を求めて、別の投資対象を探して いる」と述べた。

ドルはスイス・フランに対して1ドル=98.39フランと、 2008年3月以来の低水準をつけた。ポンドは対ユーロで0.7%安 の1ユーロ=85.48ペンスと、5月26日以来の安値だった。

イングランド銀行(英中央銀行)は9日に開いた金融政策委 員会(MPC)で、政策金利と資産買い取りプログラムを維持す ることを8対1で決定した。緊急刺激策の拡大の可能性が高まっ たとの見方が示された。

22日に発表された議事録によると、キング総裁ら9人で構成 するMPCは政策金利のレポ金利を過去最低の0.5%に据え置き、 資産買い取り枠については2000億ポンドで維持することを決め た。

円介入観測

日本政府による為替介入観測を受けて、円に対する需要は抑 制されている可能性がある。9月15日には約6年ぶりの為替介入 が実施され、それまでの対ドル15年ぶり高値から反転、円は1カ 月ぶり安値まで下げたがそれ以降は約1.5%上昇した。

日本銀行の宮尾龍蔵審議委員は22日午後、日銀は円の上昇を 注視していると述べ、「どのような政策オプションをとり得るのか、 さまざまな政策オプションの効果、副作用等を慎重に点検し、適 時適切に、そのタイミングが来たら政策を行えるように準備をし っかり行っていきたい」と続けた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE