9月22日の米国マーケットサマリー:ドル下落、金は5日連続最高値

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3394 1.3264 ドル/円 84.53 85.09 ユーロ/円 113.23 112.87

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,739.31 -21.72 -.2% S&P500種 1,134.28 -5.50 -.5% ナスダック総合指数 2,334.55 -14.80 -.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .42% +.01 米国債10年物 2.55% -.02 米国債30年物 3.74% -.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変 化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,292.10 +17.80 +1.40% 原油先物 (ドル/バレル) 74.65 -.32 -.43%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで5カ月ぶり安値 に下落。連邦公開市場委員会(FOMC)が声明で、必要に応じて一 段の金融緩和の意向を表明したことから、米ドル建て資産への需要が 減退するとの観測が高まった。

ドルは主要16通貨のうち13通貨に対して下落。FOMCは 前日の声明で「必要に応じて緩和措置を追加する用意がある」と 表明した。円は3日続伸、日本政府・日銀による追加介入が入る 可能性がある水準まで上げた。ユーロは対ドルで4月21日以来の 高値に上昇。金先物は最高値を更新した。

ゲイン・キャピタル・グループ傘下のオンライン為替取引会 社FOREXドット・コム(ニュージャージー州ベドミンスター) のチーフストラテジスト、ブライアン・ドーラン氏は、「ユーロは ポンドやドルに売りを出している投資家にとっては、主な代替通 貨投資先だ」と述べ、「株式は米景気失速への懸念が高まり下落。 金は最高値に上昇。つまりドルは金とは反対方向に動くことを示 唆している」と分析した。

ニューヨーク時間午後4時20分現在、ドルは対ユーロで1% 下げて1ユーロ=1.3393ドル。前日は1.3264ドルだった。一 時は1.3440ドルをつけた。ドルは対円で0.7%下げて1ドル= 84円53銭(前日は85円9銭)。ユーロは対円で0.3%高の1ユ ーロ=113円21銭(前日は112円87 銭)だった。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は続落となった。景気 浮揚に向け米連邦準備制度理事会(FRB)が措置を講じるとの観測 が浮上したものの、テクノロジー企業や金融機関の利益見通し悪化が 嫌気され、売りが優勢になった。

売上高見通しがアナリスト予想を下回ったアドビ・システムズは 19%の急落。半導体メーカーのPMCシエラも安い。同社は7-9 月(第3四半期)の売上高見通しを下方修正した。マイクロソフトは 増配を発表したものの、増加幅が一部市場予想を下回ったことが嫌気 され下落。モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス・グルー プはいずれも大きく値下がり。ドイツ銀行は両社の業績見通しを引き 下げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.5%安の1134.27。FRBは前日開いた米連邦 公開市場委員会(FOMC)会合後の声明で「必要に応じて、追加金 融緩和を実施する用意がある」との見解を示した。ダウ工業株30種 平均は21.72ドル(0.2%)下落の10739.31ドル。

ハリス・プライベート・バンクのジャック・アブリン最高投資責 任者(CIO)は「市場は低成長の経済のなかを進んでおり、落と し穴を避けようと努めている」と指摘。「米連邦準備制度理事会(F RB)は景気二番底の回避に向け可能な手段は何でも講じるだろうが、 永久に国債を購入し続けることはできない。これはドル安、商品高、 低金利という『リフレーション(通貨再膨張)』シナリオだ。株式相 場の大幅上昇を示すような環境ではない」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では10年債が4営業日続伸。米連邦準備制度理事会 (FRB)が国債購入を増やす用意を進めているとの観測が背景にあ る。

2年債利回りは2日連続で過去最低を付けた。米連邦公開市場委 員会(FOMC)は21日、「必要に応じて追加金融緩和を実施する 用意がある」と表明した。FRBは22日、20億7000万ドル規模の 米国債買い切りオペを実施した。対象証券の償還期日は2013年3月 -14年4月。

スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で政府債トレーディ ング責任者を務めるマーティン・ミッチェル氏は、「米国債の強気ト レンドは変わっていないとの見方から押し目では買いが入っている」 と指摘。「FRBは資産購入プログラムの規模拡大を示唆した。購入 規模が大きくなれば、米国債相場は上昇するのみだ」と加えた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時23分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の2.55%。同年債(表面利率

2.625%、2020年8月償還)価格は1/4上げて100 22/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。一時はオンス当たり1298ドル まで上げ、過去最高値を更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC) が前日に追加緩和の用意があると表明したことが引き続きドル売りに つながり、金買いが膨らんだ。

金の最高値更新は5日連続。ドルは主要通貨のバスケットに 対して6カ月ぶりの安値をつけた。FOMCは21日、現在2兆ド ル前後のバランスシートを早ければ11月にも拡大させる可能性 があることを示唆した。

ゴールド・アロー・キャピタル・マネジメントのパートナー、 ヘイスベルト・フルーネウェーゲン氏は「量的緩和は自国通貨の 下落につながるとの見方が強まり始めている。そのため、資金が 金や銀に移行している」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金 先物相場12月限は前日比17.80ドル(1.4%)高の1オンス=

1292.10ドルで終了した。年初からは18%高。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。米エネルギー省の週間在庫統 計で原油とガソリンの在庫が予想外に増加したことを嫌気し、売りが 膨らんだ。

原油在庫は前週比97万バレル増の3億5830万バレルと、過去 5年の平均を13%上回っている。ブルームバーグ・ニュースの調査 によると、175万バレルの減少が予想されていた。

トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード) のアナリスト兼ブローカー、ジーン・マクギリアン氏は、「予想外の 在庫増で買い手は出鼻をくじかれた。統計は大幅な過剰供給状態であ ることをあらためて認識させた」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前 日比26セント(0.35%)安の1バレル=74.71ドル。

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参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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